【神奈川】武山駐31普連(連隊長・川村1陸佐)は10月27日から31日の間、東富士演習場で「第4次連隊野営」を実施した。検閲課目を「徒歩行進に引き続く連隊内第一線中隊および直轄小隊の行動」とし、4中隊73人、5中隊72人、本部管理中隊情報小隊15人、施設作業小隊9人の計169人の訓練を検閲した。
連隊は戦闘前哨に1中隊28人を配置。対抗部隊として2中隊75人(うち公募予備自18人)と3中隊42人が陣地攻撃を実施した。統裁部などを含め、常備自衛官204人、即応予備自衛官255人が参加し、全体で459人の規模となった。
訓練検閲開始にあたり、統裁官の川村連隊長は、(1)任務の完遂(2)厳正な武器管理(3)安全管理(4)健康管理―の4点を要望した。
28日午後8時、情報小隊を先頭に徒歩行進を開始。受閲部隊は約20キロを踏破後、防御準備に移行した。
29日午後5時ごろ、両中隊は離脱する戦闘前哨を収容掩護し、主要経路を閉塞。対抗部隊との接触線を維持した。
30日午前7時、対抗部隊が攻撃を開始。各中隊は侵攻する敵機甲戦力を障害と連携した対機甲火力、砲迫火力を駆使して阻止するとともに、足止めした車両から下車展開する防護マスクを装面した敵歩兵を視認するや、「化学攻撃の兆候あり」と判断。直ちに警報を発令させ対処した。
同日午前8時ごろ、連隊の段列地域が化学剤による攻撃を受けると、施設作業小隊が編成する偵察・除染組が当該地域に急行。化学剤(訓練では偽剤を使用)の検知、周囲の除染を行った。
4、5中隊と直轄2個小隊は、日頃の練成成果を遺憾なく発揮し、統裁官要望事項を具現・徹底。常即一体となり、堅固な築城による防御準備と強靭な防御戦闘を実施して、それぞれ任務を完遂した。
31普連は「今後も練度向上を図り、蓄積される成果や教訓を生かして、常即公一丸となって邁進(まいしん)する」としている。