【長野】松本駐13普連2中隊（中隊長・坪1陸尉）は10月12日から14日の間、北富士演習場で11月下旬に実施予定の富士トレーニングセンター（FTC）訓練への参加に向けて、総合訓練を実施した。
FTCは、実戦に近い環境を作り、専門の評価部隊によって全国同一尺度で客観的・計数的に部隊の練度を評価・向上させる目的で設立された。FTC訓練では、数々の部隊を撃退してきた専門の対抗部隊が待ち構えており、2中隊は中隊の威信をかけて挑む。FTCに向けて野戦特科部隊の配属などで戦力を増強し、指揮所演習で作戦計画を入念に策定してきた。
総合訓練は攻撃前進、特に小隊以下レベルの敵警戒部隊の駆逐を重視して行われた。攻撃する小・分隊は、遭遇した敵を機動と火力を連携して撃退。夜間行動も含めてスムーズに前進できるまで訓練を繰り返した。
分隊長の村上3陸曹は「11月の本番で、今の実力を120％発揮できるまで練度を上げ、FTCで対抗部隊に勝利したい」と意気込んだ。
13普連は「FTCが誇る陸自唯一の対抗部隊に、これまで連隊から参加した中隊はことごとく苦汁をなめさせられてきた。増強2中隊は、年度当初から攻撃行動に重きを置いて練度を積み上げており、今度こそ『倍返し』したい」としている。