【広島】海田市駐47普連(連隊長・佐藤1陸佐)は10月7日から11日の間、日本原演習場で令和2年度「第2次連隊射撃野営」を実施した。参加したのは、即応予備自衛官69人を含む隊員約230人。

 訓練では個人携帯対戦車弾、01式軽対戦車誘導弾、対人狙撃銃、12.7ミリ重機関銃の射撃と70式地雷原爆破装置の投射とともに、夜間の集結地占領、山地におけるコンパス行進を実施し、各種射撃と任務遂行能力の向上を図った。

 01式軽対戦車と個人携帯対戦車誘導弾射撃は、霧がたちこめる中で、わずかに視界が開ける好機を捉えた実戦感覚あふれる射撃となった。一方、70式地雷原爆破装置の投射は、冷たい雨が降りしきる中で黙々と行われた。12.7ミリ重機関銃は、日本3大局地風の1つである広戸風が那岐山から吹きおろす中での射撃となったが、各隊員は整斉と射撃任務を完遂。所望の成果を得た。

 対人狙撃銃射撃では、射手・観測手の8割が即自で編成される中、各射距離(300~760メートル)においてトライポッドを用い、地形地物に応じた姿勢で射撃を実施。トライポッドの機能・効果を確認しながら、精度の高い射撃を行った。

 即自の狙撃手からは、「慣れれば高い位置から安定して射撃できる」「射撃のバリエーションが増えた」などの声が聞かれた。

 47普連は「より質の高い狙撃手を育成するための貴重な射撃訓練となった」としている。


◆関連リンク
陸上自衛隊 海田市駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/13b/kaitaiti/

陸上自衛隊 第47普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/47i/index.html