新潟地本(本部長・大倉1陸佐)は9月18日、十日町市の越後妻有文化ホール「段十ろう」で開催された「西小学校教育の日 陸自12音楽隊演奏会」を支援した。同市の募集相談員で、陸自OBの庭野鉄雄氏が発案。地本が開催に向けて調整を行い、同校の情操教育の一環として実現した。
今年度、東部方面隊が演奏会を開くのは初めて。地本は新型コロナウイルス感染症対策として収容率を50%以下に抑え、700席の会場に同校の児童ら300人を迎えてソーシャルディスタンスを確保した。さらに消毒液の使用、来場者のマスク着用、演奏者のフェイスガード着用、ステージと観客席を仕切る飛沫防止シートの設置などを実施したほか、演奏隊員と児童との接触が発生しないように会場の入場動線を分割。感染症防止策を講じた「新しい鑑賞様式」で演奏会を行い、広報ブースの設置は見送った。
演奏会のオープニングは「美中の美」。リズミカルな曲に合わせ、ホールに大きな拍手が鳴り響いた。児童らは、運動会などでなじみのある「トランペット吹きの休日」では演奏に合わせて体でリズムをとり、「威風堂々」では迫力ある演奏に聴き入った。
目玉となる物語形式の「となりのトトロ・ストーリーズ」は、児童を魅了。メインテーマの「となりのトトロ」が流れると、興奮は最高潮に達した。児童代表は、「物語の世界に引き込まれました。テレビでよく聴いていた曲も、実際の演奏ではすごい迫力で驚きました」と話していた。
12音の隊員は「無事に演奏会を開催できてホッとした。新しい生活様式に合わせたパフォーマンスを考え、今後も地域の皆様を勇気づける演奏をしていきたい」と述べた。
新潟地本は「新しい鑑賞様式での演奏会となったが、児童・関係者に楽しんでもらえたのは大きな成果だ。今回の成果を分析・検討し、今後も状況に応じた演奏会を開催していく」としている。
自衛隊 新潟地方協力本部
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第12音楽隊 - 第12旅団の編成
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/12b/ryodannituite/ryodannituite.html