彦根城の清掃に協力 "ひこにゃん"も応援｜滋賀地本

　滋賀地本（本部長・河野1陸佐）は9月15日、「彦根城クリーン作戦」を実施した。彦根市役所から、彦根城（国宝）の石垣に生えている草木を除去してほしいと依頼があった。

　滋賀県湖東地区（琵琶湖東側）の住民に対して清掃活動を通じて自衛隊をアピールし、住民の理解促進と湖東地区の防衛基盤の構築、強化を図るのが目的。滋賀県防衛協会彦根支部の柴田謙支部長の協力により、彦根市役所と調整を続け、協定書の締結など、1年の準備期間を経て初の実施に至った。

　オープニングセレモニーには彦根市役所、自衛隊、防衛協会関係者ら約80人が参加。彦根市のキャラクター「ひこにゃん」と滋賀地本のキャラクター「滋賀ぽん」が登場し、盛り上げた。　　　

　城の清掃は、今津駐に所在する3戦車大隊の隊員28人が天秤櫓と天守下を重点に、約10メートルの長尺はしごを使って実施。石垣に生える草木を除去した。

　地本は、彦根城敷地内に広報ブースを設置。来訪者に積極的に声掛けを行うとともに、広報グッズのうちわを配布するなど、自衛隊のイメージアップに努めた。

　来訪者は足を止め、草木の除去作業に見入り、写真を撮影するなどしていた。迷彩服を着た自衛官を見ると、「頑張ってください」との激励の声を掛ける姿もあった。

　滋賀地本は「メディアを通じ、滋賀だけでなく、近畿圏の在住者に対し、自衛隊の活動をアピールできた」としている。