【石川】自衛隊のPRと地域住民の信頼感醸成のため、金沢駐(司令・根本1陸佐)は8月、2つのイベントを行った。真夏の一日、参加者はさまざまな体験や見学を通じ、自衛隊への理解を深めていた。

「募集広報の日」に若者100人参加

 8月8日、「募集広報の日」として、金沢駐の見学などを実施した。参加したのは北陸3県の募集対象者約100人。

 募集対象者は県ごとの3グループに分かれ、装備品展示、ライフハック、警務隊による指紋採取、同駐の各施設、ラッパ演奏などを体験・見学し、自衛隊の活動、隊員の生活について理解を深めた。

 装備品展示では、実際に鉄帽と防弾チョッキを着用し、背のうを身に付け、隊員と記念撮影を行った。警務隊による指紋採取では、興味深く説明を聞き、積極的に質問する姿も見られた。隊員との懇談では、普段の生活や給与、休養日、自衛隊での体験談などを聞いた。 

 参加者からは「自衛隊に見学に来てよかった」「食事もしっかり栄養管理されていて安心した」との声が聞かれた。

「夏休みちびっこ大会」で思い出作り

 8月23日、金沢駐で「夏休みちびっこ大会」を開催した。小学生らが隊員と交流し、自衛隊の理解を深めるとともに、夏休みの思い出作りをしてもらうのが目的。石川県内の小学生と保護者48人が参加した。

 コンパス利用と歩測による宝探しゲーム、3本ロープ橋渡り、喫食体験、保護者と一緒にする救急法、高機動車の体験試乗、VR(バーチャルリアリティー)による戦車の模擬乗車体験を実施した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、受け付け時に検温やアルコール消毒などを徹底。気温が高く、日差しの強い一日だったため、熱中症にも配慮した。子供たちは元気に走り回り、隊員たちと交流を深めていた。

 金沢駐広報室は「今後も、地域住民との交流を深め、地域に根ざし、信頼される部隊を作っていく」としている。


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陸上自衛隊 金沢駐屯地
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