【長崎】陸自対馬警備隊(警備隊長・山口1陸佐)は6月10日から16日の間、4師団第1次訓練検閲を受閲した。

 10日、16普連3、4両重迫中隊、西方特連4大隊、西方戦車隊2中隊、4高射大隊1中隊、5施設団375施設中隊を配属して対馬警備隊初の「対馬戦闘団」が編成完結された。

 戦闘団は、約60㌔の車両行進後、攻撃を開始。対馬警備隊普通科中隊が迅速に敵警戒部隊を駆逐し16普連の2個中隊の超越を支援した。その後、普通科中隊は予備中隊となり、敵との接触線を維持した状態で逆襲に対処するため西方戦車隊2中隊が突入し、12時20分、一時状況中止となりフェーズ1の状況は終了した。

 14日、十文字原演習場戦闘射場で普通科中隊4個小銃小隊と狙撃班に対する評価射撃を実施。日頃養われたチームワークを発揮して、不意現出した敵を倒的するとともに、設置された戦車的に対して迅速に携帯対戦車弾を射撃していた。

 16日、佐多射場に移動し、対戦車小隊に対する「洋上目標射撃」を実施。隊員たちは迅速かつ正確な射撃により見事に的の中心を射抜いた。射撃後、安全点検が行われ「異常なし」の報告と同時にフェーズ2を終え、全ての状況が終了した。

 17日、福岡駐のグラウンドで総評が行われ、統裁官の沖邑師団長が「新型コロナウイルス感染症により、島外での練成も不十分であったと思うが、対馬で工夫をして訓練を行い、また、日頃の隊務運営も含めて評価する」と訓示。評価について「概ね優良」とした。

 警備隊長の山口1陸佐は、「国境・離島防衛を担う対馬警備隊は、今回指摘頂いた弱点を修正し、国境・離島防衛任務に邁進(まいしん)いたします」と新たな決意を表明した。 

「対馬戦闘団」編成完結式

化学防護衣の着脱衣を行う施設作業小隊

先行する情報小隊

現地指導を行う戦闘団長

ドーザーの卸下を行う施設作業小隊

敵警戒部隊に緊迫する普通科中隊

掩護射撃を実施する機関銃組

孤立した負傷者を後送する普通科中隊隊員

前進支援射撃を行う機関銃

携帯対戦車弾の射撃

佐多射場で洋上目標を射撃する対戦車小隊の中距離多目的誘導弾


◆関連リンク
陸上自衛隊 対馬駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/tusima/index.html

陸上自衛隊 第16普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/oomura/16i/16i.htm

陸上自衛隊 第4師団
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/