秋田駐21普連(連隊長・五十嵐1陸佐)は6月5日から10日の間、岩手山演習場で3中隊と施設作業小隊の基礎となる部隊の訓練検閲を実施した。陣地を占領している敵部隊に対し、侵入・偵察から攻撃に至るまでの一連の行動を評価するのが目的。

 検閲は新型コロナウイルス感染症の拡大防止に万全の対策を講じて行われた。

 状況間は、バトラー(レーザー交戦装置)を積極的に活用し、実践的な環境下で各個・部隊戦闘能力などを正確に評価。連隊2次野営として他中隊も参加し、バトラー訓練を兼ねて3中隊協同部隊として行動した。

 また、今回は6月30日から7月8日まで実施されたHTC(北海道訓練センター)の初運営訓練に参加した39普連(弘前駐)の事前訓練で、対抗部隊として交戦。隊員は昨年FTC(富士訓練センター)で史上初めて評価支援隊を破った39普連との交戦機会に燃えていた。

 7日未明、演習場内へ進出した受閲部隊は集結地を占領し、攻撃戦闘への準備を始めた。岩手山の新緑に同化した隊員たちは、敵陣地を奪取するため、隠密かつ大胆に邁進(まいしん)し、敵の砲迫攻撃や襲撃・伏撃などの脅威の中で地雷などの障害を処理して任務を達成した。

 21普連広報班は「バトラーを使用した実践的な訓練で、さまざまな戦況を生みだし、多くの戦訓を得られた」としている。


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