7月3日以降、九州などを中心に日本各地を襲った「令和2年7月豪雨」の災害派遣で、熊本県で活動している陸自のUH60多目的ヘリコプター1機が7月16日、土砂災害で孤立している同県球磨村の淋地区にある養豚場で飼育されているブランド豚の種豚27頭を輸送した。

 河野太郎防衛大臣が17日の閣議後の会見で明らかにした。自衛隊が災害派遣で家畜を輸送するのは異例。

 河野大臣によると、種豚は現地で獣医師が鎮静剤を注射したあと、「フレコンバッグ」と呼ばれる大きな袋に入れてつり下げられ、安全な広場まで輸送された。

 河野大臣は「ここにしかいない非常に貴重なものだということで、今回(要請を)受け、協力することにした」としている。


◆関連リンク
防衛省・統合幕僚監部 - 令和2年(2020)7月豪雨に係る災害派遣
7月16日 活動の様子 - 第8飛行隊による希少種豚の輸送(熊本県球磨村)
https://www.mod.go.jp/js/Activity/Gallery/images/Violentrain/R0207ViolentRain.htm

防衛省・統合幕僚監部
https://www.mod.go.jp/js/