今年度運用終えるF4戦闘機を特別塗装｜空自百里基地

　【茨城】空自百里基地（司令・佐川空将補）7空団飛行群301飛行隊はこのほど、今年度中に48年にわたるF4戦闘機の運用を終えるにあたり、2機目のF4特別塗装機（07-8436号機）を作成した。

　空自の主力戦闘機であったF4は、最盛期には12個の戦闘機部隊のうち7個部隊に配備され、さらに1個の偵察機部隊がRF4を使用していたが、現在は301飛行隊のみの運用となっている。今回の特別塗装は、F4がラストイヤーを迎えた今年度に、301飛行隊におけるF4運用の歴史を記念するとともに、部隊の士気高揚を図る目的に実施した。

　塗装は、垂直尾翼と主翼下面にメタリックブルーでスプーク（幽霊＝戦闘機ファントムⅡのイメージキャラクター）を描き、インテーク（空気取り入れ口）にはF4が配備された歴代飛行隊のマークを表示。そのほかにも、細部を見ると塗装担当者のこだわりがちりばめられている。

　百里基地広報班は「新型コロナウイルスの感染状況を見極め、イベントなどの開催制限が緩和されれば特別塗装機を披露する機会を設けたい」としている。

　301飛行隊は来年度、三沢基地への移動とF35Aへの機種更新を予定している。