函館地本(本部長・小幡1海佐)は6月25日、函館市の商業施設「シエスタ函館」で令和2年度第1回となる「女性の集い」を開催した。女性の募集対象者に対し、女性自衛官の勤務や活躍の状況を説明し、自衛官を目指してもらうのが狙い。同イベントを部外の施設で開催するのは初めて。

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、会場では「3密」防止のため、十分なスペースを確保。マスクやフェースシールドの着用、テーブル間にパーテーションやオーバーレイを設置するなど、参加者が安心して来場できる感染防止策を講じた。

 同施設は多くの若者が利用し、授業終了後に立ち寄った女子高校生ら18人がイベントに参加。広報官はDVDの上映、制服試着、女性隊員との懇談、自衛隊クイズなどを行い、盛り上がった。

 特に陸海空の女性隊員との懇談では、参加者から自衛隊について日ごろ疑問に思っていること、入隊するにあたり不安に思うことなどの質問があり、隊員は、自らの経験をもとに丁寧に説明した。参加者と女性隊員の年齢が近く、終始和気あいあいとした雰囲気の中、お互いに打ち解けて女子トークにも花を咲かせていた。

 参加者からは「制服姿が格好いい」「自衛隊や女性自衛官のことを詳しく知り、進路の参考になった」「説明してくれた女性自衛官のようになりたい」などの感想が寄せられた。

 また、函館市家族会の協力により、隊員を持つ母親が懇談に参加。参加者の自衛隊理解に一役買った。杉本幹雄会長は「自衛隊に興味を持っている女性の不安を解消できるよう、引き続き自衛隊との連携を強化し、函館地本に募集や援護で協力していきたい」と述べた。

 函館地本は「今後も自衛官の活動や勤務を具体的に紹介できるイベントを企画し、自衛隊の魅力を発信していく」としている。

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