【大分】玖珠駐(司令・山口1陸佐)に4月から着任した28歳の女性栄養士が奮闘中だ。34年間勤務した前任者の後を受け、大きなプレッシャーの中でのスタートだったが、駐屯地伝統の「おいしい食事」に自分なりの工夫を交えながら、日々「食」の充実に取り組んでいる。

 新任の栄養士は山本るりこ防衛技官で、地元大分県の九重町出身。34年にわたって同駐に勤務した瀧石裕子技官は玖珠駐に「おいしい食事」の伝統を築いたが、今年3月に健軍駐に異動となった。山本技官は伝統を継承しながらも、自分のカラーを全面に出し、「誠実」を座右の銘として、日々の業務に取り組んでいる。

 玖珠駐の所在隊員は約250人で、山本技官はその食事管理を担い、摂取カロリーが高くなりがちな隊員のために、ヘルシーな献立づくりに奮闘。予算内で食材をそろえることに苦労しながらも、栄養と味を両立させたメニューを開発している。

 山本技官は「以前は病院の栄養士として、患者のための病院食を作っていたが、元気に働く人のためにおいしい食事を提供したいとの思いが募り、玖珠駐で働くことになった。家族も応援してくれており、この仕事は結婚しても長く続けていきたいと思っている」と意欲的に話していた。

 玖珠駐広報班は「これからも、隊員食堂で笑顔を絶やさず頑張ってもらいたい。若き栄養士の下、隊員食堂に掲げている『国防の根元は人にあり、人の根元は食にあり』を実践できるよう応援していきたい」としている。


◆関連リンク
陸上自衛隊 西部方面隊 - 西部方面隊の編成 - 玖珠駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/syoukai/01kaihen.htm