本題の前に…
企画担当者はこう振り返る。
「日本人はね、『ランキングとご当地モノ』。これにめっぽう弱いわけ。さらに全世界から見ても異常なほどのtwitter好き。これを視覚化してあげれば当然バズるわけ。こんなの予想通りよ。アンダスタン?」
時を戻そう。地本フォロワー数ランキングを公開した前日。当社代表に下書きページを見せたところ…
「攻めてるねー、でもこれ、公開しても防衛省的に大丈夫なの?」
「あ、いや…。全て公になってる数字だから大丈夫かと…」
迎えた公開日。編集部の電話が鳴るたびに「ビクっ!」と反応する担当の気はそぞろ。twitter民の反応は上々なものの、地本の皆さんからのRTやコメントは0…。これは広報官に恨まれて本業の紙面に影響が出てしまうパターンか?と肩を落としながら家路に。10秒ごとにタイムラインをリロードする担当のスマホにある投稿が映し出される。
「ああっ、ぽれぽれ山本副大臣がRTしてくれてるッ!」
さらに12日。通勤・通学の時間帯、いわゆるTwitterGoldenTime(通称TGT)の朝7時に、河野大臣が…
「ついに大臣発令!!(違います) しかもリツイートじゃなく、わざわざ打ち込んでくれてるッ!」
ここからは堰を切ったかのように各地本が順位に反応。中でも群馬地本さんは、公式キャラクター「だるまん」と共に面白動画を公開し、盛り上げて頂きました。どの地本からも、「自衛官たるもの何事にも負けは許されないッ」との思いが伝わって参りました。次回のランキングは4月10日頃集計予定です。お楽しみに。
そんな中、気になるコメントが。。
改めて。防衛日報デジタル開設以来、多数の記録を塗り替えた当企画。twitterのコメント数も20を超える中、気になる反応が。
「そうそう。地域事務所もtwitter開設しているところあるんだよねぇー、、ってフォロワー数5000超え!? しかもよりによって佐賀県!?(怒られますよ)」
興味をそそられ、調べていくと、佐賀地本には4つの事務所(唐津出張所、武雄地域事務所、鳥栖地域事務所、佐賀募集案内所)がある中、なんと全ての事務所がtwitterを開設。さらに下記のランキングをご覧頂くと…
順位 | 事務所名 | フォロワー | 開設年月 |
---|---|---|---|
1 | 唐津所 | 5021 | 2018年11月 |
2 | 佐賀所 | 3997 | 2019年2月 |
3 | 武雄所 | 3174 | 2019年3月 |
4 | 鳥栖所 | 2274 | 2019年3月 |
無理にランキングをつける必要は無いのですが、都道府県の各地本にも引けを取らないフォロワー数。しかもまだ開設1年ほどで、地域事務所ということを考えると大健闘ですよね。
佐賀募集案内所の中の人にメロメロ!
メロメロなんて死語なんて使うと担当の年頃がバレてしまいそうですが…。そんなことよりぜひ今回知ってもらいたいのが、佐賀募集案内所。文字制限が日本語140字というtwitterのルールにアンチテーゼを発するかの如く、毎日投稿されているのが手書きの「今日は何の日」紹介。しかも「絶対、女性隊員さんですよね?」と確信を持てる、その文字の可愛らしさ。ぜひ一度ご覧なってみてください。きっとフォローのボタンに指先が伸びるはずです。
地域事務所は、地本本部と比べると人数も限られていることから、所員は多種多様な業務に対応しているとお聞きします。ほとんどの事務所が数人で業務を遂行しているため、その多忙さは想像に絶します。そんな中、佐賀所の中の人は、広く市民に自衛隊のことを知ってもらおうと、丁寧に時間をかけて、ボールペンを握っては微笑ましいレポート用紙を毎日アップしています。そんなひたむきさが支持され、約4000ものフォロワーを獲得しているのも納得。他の3つの事務所さんもそれぞれの個性を活かしたツイートを続けています。
以上、今回は、番外編ではありますが、ぜひ佐賀地本の地域事務所の広報活動を皆さんに知っていただきたくてご紹介させていただきました。
型にはまらない次世代の自衛隊広報のカタチ
河野防衛大臣は、尋常では無いエゴサ能力で「河野太郎」のワードをつぶやくユーザーと交流する傍ら、今国民が一番知りたい情報であるコロナウイルスの感染者状況をtwitterで毎日配信しています。
山本ともひろ副大臣も、次々と投げかけられるアニメキャラ当てクイズを次々となぎ倒しながらも、防衛省に対する意見にすぐに対応し、数十分後には対処策を返答するなんて離れ業も披露しています。
2人のtwitter力に、いち国民としては本業に影響ないのかな…と逆に不安になることもありますが、そんな心配は無粋でしょう。このような広報活動が広く国民に自衛隊の活動を知ってもらう機会となっていることは確かです(ご本人たちはただ楽しんでいるだけなのかもしれませんが…笑)。
当メディアがtwitterにまつわる企画を始めたのも、時代に合わせて自衛隊広報に邁進する自衛官のその努力を応援したいが故。順位をつけて一喜一憂してもらうのが理由ではありませんので、皆様もぜひそちらを加味いただいた上で、次回のランキング発表をご期待ください。