東京地本(本部長・岸良陸将補)は1月28日、調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた「外国人のための防災訓練」に広報ブースを設け、自衛隊をアピールした。防災訓練は、都内在住の外国人に対し災害への備えなどについて啓発を行う目的で都が実施。東京消防庁や警視庁調布警察署など24団体がブースを設け、44カ国の大使館職員らを含む224人の外国人が参加した。

 参加者は6つのグループに分かれてブースごとに研修。地本ブースでは、北地域事務所所長の佐野3陸佐が自衛隊 LIFE HACK(ライフハック=役に立つ生活・仕事術)を基に、災害が起きた時の正しい行動をクイズ形式で出題した。通訳は募集課の櫻井3陸佐が務め、参加者は両腕で〇や×を作ってクイズに回答し、楽しみながら防災について学んでいた。

 続いて、地本部員が身の周りの物を活用して災害時に必要な生活用品などを作る方法を紹介。ネクタイや手拭いで止血する方法、懐中電灯とレジ袋でのランタン作り、段ボール箱に丸い穴を開けてビニール袋を中に入れる簡易トイレなどを展示した。ビニールシートと新聞紙で寝袋を作るコーナーでは、参加者が中に入って寝心地を確かめ、「とても暖かい。シートは普通のお店で手に入るようなレジャーシートでもよいのですか」などと具体的に質問していた。

 東京地本は「今後も様々なイベントに参加し、参加者体験型のわかりやすい防災教育などを通じて市民の防衛省・自衛隊に対する理解促進に努めていく」としている。


◆関連リンク
自衛隊 東京地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/tokyo/

外国人のための防災訓練|東京都生活文化局
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/chiiki_tabunka/tabunka/tabunkasuishin/0000000154.html