はじめに

 「防衛省がとにかくtwitterの活用に力を入れているらしいよ?」
 「だって、トップの大臣と副大臣がtwitterヲタなんだよ、不思議じゃ無いよ」
 「コラッ、そんなこと言ってると、『ヤメレ。』『どちて? ‎٩( ᐛ )و』って言われて晒されちゃうぞ!?」

 …と、こんな会話が編集部内であったとか無かったとか。

 今や情報配信・収集ツールとして広い世代に使われているtwitter。防衛省・自衛隊も活動の認知度向上のため、前述の河野大臣山本副大臣が率先して、twitterを活用中。
 そんな下地があってか、かつては「ウチはSNS運用なんてとても…」と言っていた各地方協力本部もtwitterを次々と開設。2020年3月現在、50地本中、45地本がtwitterを開設するに至っています。
 今や地本のtwitter担当は、「何が何でもフォロワー数を増やせ!」「○○地本に負けるな」の一声に奮闘しながらフォロワーを獲得することに必死なんです。

 そこで、防衛日報社デジタルでは、サイトリニューアルを記念して、地本別のフォロワーランキングを調査して公開してみることに。各地本のtwitter担当に恨みを買いそうなコンテンツですが、自衛隊の活動を広めようと邁進する広報担当たちの戦い、見届けてあげてください。今後も定期的にレポートしていく予定です。なお、もし連載がストップした暁には、それはもう察していただければ…。

不動の1位は、宮城地方協力本部

順位先月地本名フォロワー開設年月
1宮城地本1134612012年2月
2大阪地本323822013年11月
3福岡地本202982013年3月
4三重地本158992013年2月
5福島地本151212013年11月
6東京地本148662017年4月
7青森地本143872014年4月
8岡山地本143622011年6月
9千葉地本142572014年11月
10奈良地本138782014年7月
2020年3月9日現在 (防衛日報デジタル調べ)

 不動の1位に君臨する宮城地方協力本部のラスボス感。このランキング企画に手を出したことを後悔するほど、1位の変動はなさそう…。しかもプロフィールの冒頭に「 ITに疎い宮城地本です! 」と他地本を煽るほどの余裕を見せつけています。
 twitterファンなら知る人も多い、この獲得数の多さの理由は、ゆくゆく紹介するとして、やはりランキング上位を占めるのは開設歴5年以上のベテラン勢。そんな中、3年弱の東京地本は圧倒的有利な人口比率を生かして運用3年で6位にランクイン。約9年の歴史を誇る最古参の岡山地本は、地道なツイートを重ね8位に入っています。

群雄割拠の11~20位台 順位の入れ替わりが見物!?

順位先月地本名フォロワー開設年月
11山口地本133102017年10月
12長野地本129942019年4月
13鹿児島地本126162014年3月
14埼玉地本116112016年4月
15宮崎地本113162017年4月
16福井地本111482017年7月
17京都地本108072018年4月
18石川地本107902016年4月
19栃木地本104952015年11月
20静岡地本104872016年3月
2020年3月9日現在 (防衛日報デジタル調べ)

 この中で目を見張るのは、なんと言っても開設1年で約13,000のフォロワーを獲得した12位の長野地本。現在のアカウントはバージョン2とのことで、twitter公認マークの付いた旧アカウントを一度手放したにも関わらず、一気に1万の壁を突破。打倒宮城の筆頭は長野地本か!?

目指せ1万フォロワー! 勢いに乗るのは秋田地本

順位先月地本名フォロワー開設年月
21群馬地本104362018年4月
22大分地本101512016年3月
23神奈川地本97532018年10月
24佐賀地本95352016年2月
25和歌山地本93182017年5月
26富山地本91432017年9月
27長崎地本84772017年3月
28秋田地本83872019年4月
29札幌地本82312018年3月
30新潟地本81382018年3月
2020年3月9日現在 (防衛日報デジタル調べ)

 中間値のある順位圏での台風の目は、28位の秋田地本山形地本への宣戦布告の模様が某新聞朝刊に掲載されるなど、ここ数ヶ月で急激にフォロワー数が増加。twitter担当によるアニメ題材をモチーフにした動画やプレゼント企画もネット民の心をつかんでいます。

人口密度に比例!? 巻き返し狙う地方の地本

順位先月地本名フォロワー開設年月
31山形地本78522018年7月
32帯広地本78112016年6月
33山梨地本75232018年7月
34徳島地本72082014年12月
35島根地本69812015年5月
36滋賀地本69342018年7月
37鳥取地本69152017年5月
38高知地本68842018年7月
39愛媛地本66282018年6月
40熊本地本62462019年4月
2020年3月9日現在 (防衛日報デジタル調べ)

 やはり地方の地本は不利ですよね…。フォロワー数が全てじゃ無いですよね…。とフォローも入れつつの30位圏を紹介。それでも10~20位台には数千の差しかない地本も多く、某大臣にRTされでもすれば一気に順位の変動も!?

twitter未開設は残り5地本!

順位先月地本名フォロワー開設年月
41岐阜地本59242018年10月
42沖縄地本42112019年7月
43兵庫地本40112019年8月
44岩手地本11892012年1月
45函館地本1652020年2月
旭川地本
茨城地本
愛知地本
広島地本
香川地本
2020年3月9日現在 (防衛日報デジタル調べ)

 2月にオープンしたばかりの函館地本はともかく、開設日も古い、岩手地本のブービー順位は気になるところ。ただ、SNSの運用スタイル・ルールは地本それぞれなので、適切な情報を適切な対象者に届けるのが使命であれば、数字なんて気にする必要はありません(こんなランキングを掲載しておきながら…)。
 また、人口比を考えると愛知・広島の眠れる獅子の2地本が開設した日には、一気にランキングを駆け上がる可能性も。要注目です。

SNSで「開かれた自衛隊」に

 ここまで全地本のアカウントを巡り、それぞれの特色も感じながら集計作業を終えて。地方協力本部が、市民に一番近い「自衛隊の窓口」としての役割を果たすべく、日々広報に奮闘している様子を肌で感じることが出来ました。
 いわゆる「中の人」たちは、炎上に気をつけながらも、市民の理解を得られるように試行錯誤して情報を届けようとしています。我が国の平和を護るために日々奮闘する自衛官の活躍を応援する意味も込め、お気に入りの地本を見つけてフォローをしてみるのもいかがでしょう。当企画で興味を持ってくれた一人でも多くの方が、いろんな地本のフォローを始めることを願ってやみません。

♪地本のSNSアカウントのリンクは下記の公式が便利です
https://www.mod.go.jp/j/publication/net/index.html

※2020年3月11,12日/熊本、島根地本のランキング非掲載を訂正いたしました。大変失礼致しました。