板妻駐34普連(連隊長・深田1陸佐)は12月14日から18日の間、静岡県内各所で部隊進出訓練を実施した。

 14日、1科長の濵田康高3陸佐ら隊員41人は、奉仕活動として駿府城の清掃を行った。同城は連隊の前身である旧歩兵34聯隊の発祥の地。レンジャー隊員がロープで移動しながら櫓の外壁や屋根裏などの汚れを落とし、濠や櫓の周辺を除草した。

 17日早朝、南海トラフ大地震が発生したとの想定で災害対処訓練を開始。緊急登庁後、派遣準備を完了した連隊主力約500人、車両約70両が、各中隊ごとに担任区域の偵察や活動拠点の構築を行った。また静岡市役所で作戦会議を開き、各中隊長が連隊長に被害状況などを報告。現地での災害対応の企図を明示した。

 18日、宿営地の日本平運動公園で、災害派遣時に使う装備品や活動写真パネルを展示。駐屯地キャラクターのイタヅマンが市民や幼稚園児とふれあい、自衛隊をPRした。

 34普連は「訓練で災害対処における時間的尺度、懸念事項などを踏まえた数々の教訓・成果を得るとともに、奉仕活動や装備品展示などを通じて、市民に自衛隊への理解を深めてもらうことができた」と話している。


◆関連リンク
陸上自衛隊 第1師団:第34普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/1d/unit/34i.html