陸自対馬警備隊(隊長・大倉1陸佐)は1月7日、対馬市厳原町の清水山城跡と厳原陸軍墓地で平成31年訓練始め行事を行った。

 全隊員が夜明け前に対馬駐を出発。約40分の道程を徒歩で行進し、標高206メートルの清水山城跡の頂上から御来光に拝礼した。

 大倉隊長は新年の辞で「清水山城は、対馬藩主の宗氏が主力となって郷土の対馬を一所懸命に守り抜くため構築した砦である。清水山城跡と厳原港は、日露戦争の際に帝国陸軍が日本の命運をかけて陥落させた203高地と旅順港に地形的に酷似している」と歴史を説明。

 その上で、隊長は「今年は『一所懸命の年』と称し、美しい対馬と日本を命を賭して守り抜いた先人たちの意志を受け継いで、対馬の防衛・警備の任務遂行を貫き、さらなる飛躍の年としよう」と訓示した。

 その後、警備隊幹部全員が厳原陸軍墓地に赴き、大倉隊長が英霊に対する感謝と敬意の気持ちを捧げるとともに、全員で英霊を参拝した。


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