八尾駐中方航空隊中方ヘリコプター隊(隊長・櫛引2陸佐)は、1月25、26日の両日、和歌山県田辺市で発生した山林火災にUH1ヘリ2機とCH47ヘリ2機を出動させ、消火活動などを行った。

 24日、田辺市で山林火災が発生し、自治体の対応が困難なことから、同午後5時18分、和歌山県知事が信太山駐37普連長に災害派遣を要請した。

 中方ヘリ隊3飛行隊のCH47ヘリ2機は、出火場所に近い取水点のダム周辺に「線上障害物が多く存在する」との情報により、1機が取水点の偵察、もう1機が南紀白浜空港に向かい消火準備を始めた。偵察の結果、ダム周辺に視認しにくい電線などが多いため、出火点からやや離れた場所に取水点を変更した。一方、南紀白浜空港で準備を完了したヘリは空中消火を開始した。

 ヘリ2機は25日に18回、26日に5回の計23回、約115トンを散水し、鎮火に貢献した。

 26日午後1時30分、知事から鎮火後の作業が自治体で対応可能となったと撤収要請があり、ヘリ隊は撤収した。

 中方ヘリ隊は「今後も部隊一丸となって国民の期待に応えられるよう訓練に励むとともに、即応態勢を保持していく」としている。


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