久居駐33普連(連隊長・石原1陸佐)第45期レンジャー養成訓練隊は5月16日、久居演習場で10マイル(約16キロ)走を行った。この訓練は総合的な体力を確認する最終的な課目で、レンジャー隊員として任務を完遂するための体力や不撓不屈の精神力を養うのが目的。隊員18人が挑んだ。

 レンジャー学生は懸垂や腕立て伏せ、胴回し腹筋、屈み跳躍などの体力向上運動で筋力を限界まで追い込んだ後、小銃を携行したまま10マイル走に臨んだ。

 体力的に厳しい状況下にあるレンジャー学生は教官、助教による入念な安全点検を受けた後、レンジャー旗を先頭に走り出した。起伏の激しい演習場では腹の底から声を出しながら走るため、学生たちは汗だくとなり、体力の限界が近づく学生もいたが、先頭のレンジャー旗を見て奮起するとともに、部隊長や多くの隊員から応援を受けて力を振りしぼりながら走り、全員が完走した。

 レンジャー養成訓練隊教官は「学生たちは10マイル走を終え、訓練は一つの結節を迎えたが、まだ全過程の半分に過ぎない。これからも幾多の困難な状況が待ち受けているが、栄光のレンジャー徽章(きしょう)を目指して訓練に励んでほしい」と話していた。


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