日本原駐(司令・中川1陸佐)は1月20日、同駐正門付近の広場に新設した装備品展示場のオープニングセレモニーを行った。駐屯地の一部を地域住民に開放して自衛隊の認知度を高め、同駐への親近感を醸成するとともに、入隊希望者を増やすのが狙い。中川司令や幹部隊員、自衛隊協力会会長らがテープカットを行い、地元テレビや新聞などにも取り上げられた。

 展示しているのは、米軍が開発した多連装ロケットシステム(MLRS)で、高さ約2・6メートル、幅約3メートル、全長約7メートル。227ミリロケット弾12発の搭載が可能で、重量は約25トン、時速約65キロで走行できる。

 展示場は、同駐正門の警衛所に用意されている受付申請書に氏名、同行者名、住所、車両番号を記入すれば、事前予約なしで誰でも見学できる。見学時間は毎日午前9時半から午後3時半まで。ただし、災害などが発生した場合は見学できないこともある。

 最初の週末には、県内外からツーリングのバイカーら約10人が訪れたほか、平日はほぼ毎日1、2組の見学者が来駐している。

 日本原駐広報班は「これをきっかけに入隊希望者が増えることを期待したい。また、日本原駐が観光ルートの一部になることで、地域活性化につながればうれしい。お越しの際は駐屯地だけでなく、岡山県のいろいろな場所にも立ち寄ってもらいたい」と話している。


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陸上自衛隊 日本原駐屯地
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