自衛隊災害派遣部隊は9月27日、台風15号に伴う千葉、神奈川両県での災害派遣において、停電復旧のための支援作業を終了させた。

 台風による甚大な被害を受けた千葉県では、10日午前4時、森田健作県知事が空自中空司令官の引田淳空将に災害派遣を要請。その後、陸海自にも要請があった。同日、陸自1空挺団(習志野)や高射学校(下志津)、1後支連(練馬)、32普連(大宮)が各地で一般市民向けに給水支援を開始。海自横須賀地方隊(横須賀)や同21空群(館山)が病院向けに給水支援を行ったほか、陸海空自各部隊が患者空輸や停電復旧作業などのための倒木・土砂やがれきの除去、入浴、ブルーシートやLEDランタンの輸送、ブルーシート展張などの支援を行った。

 一方、神奈川県でも10日午後、陸自1師団長の大庭秀昭陸将が黒岩祐治県知事から災害派遣要請を受け、11日、31普連(武山)と4施群(座間)を鎌倉市に出動させた。隊員たちは倒木や土砂の除去作業にあたり、13日午後2時半、作業を終えて撤収した。

 約1万人態勢で行った停電復旧のための支援活動は終了となったが、引き続き自衛隊は千葉県内でブルーシート展張やがれき除去などの支援を行っていく。