2019年春入隊した「自衛官候補生」にインタビュー!
櫻井 真人(さくらい まなと)
18歳 航空自衛官候補生 熊谷基地第2教育群第1教育大隊第13中隊 宮城県仙台市(2019年5月22日当時)
どうして自衛官になろうと思ったのですか?
2011年3月の東日本大震災で仙台市内のライフラインが止まり、実家は何とか被災を免れたものの、家族としばらく近所の避難所に通う生活を経験しました。当時は10歳で小学4年生でしたが、その時に水の配布や炊き出し、風呂の設置などを行う自衛隊員の姿を目の当たりにし、ありがたさと同時に頼りがいのある存在だと強く感じました。それが自衛隊の仕事に興味を持つきっかけになり、高校で進路を考える時に自衛官の叔父から自衛隊について詳しい話を聞きました。いざという時に社会に貢献して人々の役立ちたいと強く思い、自衛官になることを決意しました。
どんな自衛官を目指していますか?
子供の頃から飛行機が好きで、将来は実家から比較的近い三沢基地で働きたいと思い、航空自衛隊の航空管制員を選びました。まだまだ一人前になるのは先ですが、航空管制員として事故がないようにパイロットを支援し、乗員や乗客の命を守りたいと思っています。航空管制では常に緊張感を持ち、どんな時でも冷静に素早い判断をする能力が必要です。積極的に学び続ける姿勢やコミュニケーション能力、即断即決などの自分の長所を生かし、これからも努力を惜しまず、常に向上心を持って任務にあたり、他人に尊敬される自衛官を目指します。
これまで頑張ってきたことは?
自候生になる前は高校生でしたので、日々の勉強のほか、勉強の合間に筋肉トレーニングをしていました。私は特に腕に筋肉が付きにくいため、腕立て伏せを多くやるようにしていました。好きな言葉に「百折不撓」(ひゃくせつふとう・何度失敗してもくじけないこと)、「一意専心」(心を1つのことに集中させ、ほかに向けないこと)という2つの四字熟語があり、この言葉を肝に銘じて勉強にもスポーツにも励んできました。また、時間にルーズにならないように、時間を意識して行動することを心掛けていました。
どこの地方協力本部で、どんなサポートを受けましたか?
仙台市で暮らしていたので、宮城地方協力本部に電話し「自衛隊に入りたいのですが」と入隊意志を伝えました。後日に宮城地本の広報官から陸海空3自衛隊についての職種や職域、活動場所のほか、教育隊がどのようなところで、課業や訓練では、どのようなことが行われているか、自衛隊の給与や福利厚生についてなどの詳しい説明を聞きました。十分な説明を受けた上で、よく考えて受験することを決めました。過去問の演習や作文の添削も行ってもらい、試験についても詳細な説明をしてもらっていたので、試験前に不安になることはありませんでした。
休日の過ごし方は?
基本的に毎週土日が休みです。自候生の多くが基地外に出ることができる週末を楽しみにしています。ただ、朝から外出できますが外泊はできないので、両日とも夕方には基地に戻ってきています。私は気の合う同期数人と生活雑貨を買い物しに出るくらいで、基地内で日頃の勉強の復習、ランニングや筋トレなどの自主トレーニング、制服のアイロン掛け、靴磨き、洗濯、次の課業の予習などをして過ごすことが多いです。集団生活では自分の時間が少ないので、週末の時間を有効に使って生活に関することを片付けています。
これから自衛官を目指そうとしている後輩に一言!
自衛隊の訓練は、つらくて厳しいこともありますが、自分自身を人間的に成長させるよい経験になるはずです。私もたくさんの経験を踏まえて、早く一人前の自衛官になりたいと思っています。自衛隊は有事や災害の際の困難な状況にある人々のよりどころとなり、人々の生活を守る頼られる組織です。その一員として活躍できることにやりがいもありますし、誇りも感じています。私の後輩は年齢的に高校生となるので、高校生の進路選択の1つとしてもらえたらうれしいです。皆様の入隊を心よりお待ちしております。
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