2019年春入隊した「自衛官候補生」にインタビュー!

牧野 愛(まきの めぐみ)
27歳 海上自衛官候補生 横須賀教育隊132分隊 福井県福井市(2019年5月22日当時)

どうして自衛官になろうと思ったのですか?

 2018年2月に実家のある福井県で大雪災害が発生し、災害派遣された陸上自衛隊員の活躍を見て、純粋に頼もしくてかっこいいと感じました。私自身も看護師を経験後に保健師として働いていたので、いざという時に困っている人のために役立つ自衛隊に憧れや魅力を覚えたのかもしれません。当初は「自衛官になりたい」とだけ考えて、陸海空のどの自衛隊を目指すのかは、明確に選択してはいませんでした。その後に地方協力本部の広報官のアドバイスや自衛隊のイベント見学を参考にして、看護師と保健師の経験がより活用できる職種がある海上自衛隊を選びました。

どんな自衛官を目指していますか?

 これまでに取得した看護師と保健師の資格を生かし、自然災害などの有事の際、困っている国民から頼られる自衛官でありたいと思います。また、海上勤務中に仲間がけがをした際には、すぐに対応できる自衛官を目指しています。特にすぐに病院がない海で活動する海上自衛隊では看護と保健の両方の経験を発揮し、希望の衛生職種を担当して活躍したいと考えています。隊員にけがや病気がないことが一番うれしいですが、隊員が万が一の時にすぐ動けるようにしたいと思います。年齢や生きてきた境遇が異なろうとも仲間として一体感を持ち、国民を守り抜く自衛官を目指します。

これまで頑張ってきたことは?

 自己の健康管理をしっかりやってきました。衛生員として活躍するには、まず自分がしっかりしていないと人から頼ってもらうことはできないと思います。私は看護師として働いていた時、看護ケア病棟で終末期医療に携わっていました。自分自身のことを振り返ることができないほど仕事に追われ、心が疲れてしまうことがあり、そんな時には心を整える効果がある「マインドフルネス」を実践しました。今、自候生として集団生活の中で訓練や課業に追われていますが、マインドフルネスの心のあり方で自己を見失わないようにしています。

どこの地方協力本部で、どんなサポートを受けましたか?

 2017年11月、敦賀湾で行われた海上自衛隊の艦艇公開を見学し、設置されていた福井地方協力本部の広報ブースに立ち寄ったのがきっかけで、後日に福井地本を訪ねました。広報官は陸上自衛官でしたが、私の看護師と保健師の資格や経験をより一層生かせる場として「動いている艦艇はどうか」とアドバイスをくれました。陸海空自衛隊の理解促進のために、福井地本主催の護衛艦の体験航海やヘリの体験搭乗、戦車の体験乗車やエアパーク見学などに連れて行ってもらいました。その上で海上自衛隊に目標を定め、過去問や作文、面接対策をしてもらいました。

休日の過ごし方は?

 教育隊で教育を受けている間は、週末は外泊できず、夕方6時までには戻らなくてはなりませんが、私は気の合う自候生仲間と教育隊近くからバスに乗り、横須賀中央駅周辺に出掛けます。ドラッグストアや100均ショップで生活雑貨品などを買ったり、麺類が好きなのでラーメンやそばを食べることもあります。外出しない時には筋力アップやランニングなどの自主トレをするほか、同期と会話を楽しみ、リラックスして過ごしています。

これから自衛官を目指そうとしている後輩に一言!

 2018年10月に自候生の採用上限年齢が26歳から32歳までに引き上げられ、27歳の私も自衛官を目指せるようになりました。募集対象者で自衛官になりたい人は年齢を気にせずチャレンジしてほしいです。私には自衛隊は男社会という意識はなく、それぞれの自衛官が担う任務をプロとして遂行する組織だと感じています。その職務を全うするのに男女の差はなく、むしろ専門性を職種に生かせると思います。一方で、海上自衛隊の多くの船で女性を受け入れる整備がなされてもいます。自衛官になることが夢なら一緒に頑張りましょう。

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自衛官募集ホームページ|防衛省・自衛隊
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