空自千歳基地(司令・德重空将補)を拠点に、9月11日から10月8日の間、日豪共同訓練(武士道ガーディアン19)が行われた。戦術技量の向上や相互理解の促進、防衛協力の深化などを目的に、日豪の航空機が参加。空自と豪空軍の国内での戦闘機による共同訓練は初めて。

 9月20日、豪空軍のFA18戦闘機が到着。千歳基地隊員約600人が迎える中、第77飛行隊長のイーストホープ中佐らが基地に降り立った。戦闘訓練は、9月24日から10月4日まで。日豪共同ブリーフィングや訓練空域での要撃戦闘訓練を連日実施。日豪は「物品役務相互提供協定(ACSA)」に基づき燃料などの補給、施設や整備器材の貸し出しを行い、切れ目のない訓練環境を維持した。相互搭乗や両国整備員による自国の戦闘機の説明なども行われ、アボリジニ(豪先住民)アートで装飾されたFA18戦闘機も披露された。

 余暇を活用した交流では、基地ラグビー場でタッチフット(タックルをタッチに置き換えたラグビー)も行われ、德重司令や3高群副司令、2空団飛行群司令を含む日豪の約100人が汗を流した。一方、日豪交流環境整備ボランティアと称して、日豪の隊員らが千歳市中心部で市民への感謝を込めて隅々までごみを拾い集めた。


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千歳基地|[JASDF]航空自衛隊
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航空自衛隊 武士道ガーディアン19
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