2019年9月にオーストラリアで発生し、延焼が続く森林火災の消火活動を支援するため、防衛省は1月15日、空自C130H輸送機2機、隊員約70人の派遣を決定した。大規模火災で自衛隊が海外に部隊を派遣するのは初めて。2月6日現在、シドニー近郊の豪空軍基地を拠点に主に輸送活動を行っている。

 1月15日、防衛省はオーストラリア国際緊急援助空輸隊を編成。空自小牧基地で行われた出発式で、指揮官を務める1輸空飛行群司令の太田将史1空佐は「国際緊急援助活動の任務のため出国します」とあいさつ。夕方、2機は隊員や家族らに見送られて基地を飛び立った。

 派遣部隊は16日、現地に到着。消火や復旧に関連する人員や物資の輸送などに当たっている。

 小牧基地広報班は「オーストラリアは日本にとって非常に重要なパートナーであり、東日本大震災では輸送機を派遣し日本を支援してくれた。隊員たちには恩返しをしてきてほしい」と話している。


◆関連リンク
航空自衛隊 小牧基地
https://www.mod.go.jp/asdf/komaki/index.html

国際的な活動|航空自衛隊について|防衛省[JASDF]航空自衛隊
オーストラリア連邦における国際緊急援助活動状況
https://www.mod.go.jp/asdf/komaki/katudo/kokusai/index.html

統合幕僚監部 Twitter 動画
オーストラリア森林火災に対する国際緊急援助活動
https://twitter.com/jointstaffpa/status/1220997146188505088