沖縄県うるま市の養豚農場で1月7日、豚コレラの疑いが発生し、8日午前9時40分、沖縄県知事は陸自15旅団長の中村陸将補に災害派遣を要請した。沖縄での発生は33年ぶりで、県内での豚コレラに係る災派出動は初めて。15高射特科連隊(八重瀬分屯地)、51普連(那覇駐)、15後方支援連隊(同)の隊員約480人が出動した。

 隊員たちは、12コ小隊(1コ小隊約35人)でローテーションを組み、6時間交代の24時間態勢で活動。8日正午過ぎから豚の追い込み作業が行われ、3カ所で10日までに2001頭が殺処分された。隊員は殺処分された豚の運搬も支援した。

 11日以降も、沖縄市の3カ所や、うるま市の別の1カ所で豚コレラの発生が確認されたため、派遣部隊は17日までに、新たに7042頭の殺処分に係る作業を支援した。

 18日、養豚場での清掃支援を完了させ、20日、知事からの要請で撤収した。


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陸上自衛隊 第15旅団
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