防衛省は6月24日、陸自の佐賀駐(佐賀県)を7月9日に開設すると発表した。現在、木更津駐(千葉県)に暫定的に所在している陸自のV22オスプレイの運用を行っている「輸送航空隊」も同日付で同駐所在の部隊として移し、オスプレイも順次、移動させるという。
防衛省は6月24日、陸自の佐賀駐(佐賀県)を7月9日に開設すると発表した。現在、木更津駐(千葉県)に暫定的に所在している陸自のV22オスプレイの運用を行っている「輸送航空隊」も同日付で同駐所在の部隊として移し、オスプレイも順次、移動させるという。
24日の閣議後会見で中谷元防衛大臣は同日、「自衛隊法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことを明らかにした。
中谷氏によると、オスプレイについては飛行の安全を最優先に、天候などの状況を踏まえて上で、7月9日の駐屯地開設に合わせ、まず1機程度を佐賀駐に飛来させる。残りの機体についても佐賀駐での受け入れ状況を踏まえ、複数回に分け、8月中旬にかけて計17機をすべて移動させる予定だという。
また、V22の佐賀駐への配備は、相浦駐(長崎県)、近傍に所在する水陸機動団(同)の部隊と一体的に運用できる体制を取ることで、中谷氏は「南西地域を含む島嶼(しょ)防衛力の強化を実現する上で、極めて大きい意義を持つほか、災害救援や急患輸送の観点からも有益だ」と強調するとともに、「佐賀駐の開設、V22オスプレイの移駐、安全な運航などについてしっかりと取り組む」と述べた。
移駐完了後、9月7日をめどに地元自治体や関係者を招待し、駐屯地開設記念式典を実施することを計画しており、中谷氏も出席を予定しているという。