心技体を磨く伝統訓練 准看学生が第2回山地行進訓練を実施|自衛隊福岡病院

准看護学院

セクション画像
山地での担架搬送

防衛日報 2025年12月2日付


 自衛隊福岡病院准看護学院(学院長・田村2陸佐)は10月10日、宝満・三郡山系で、第1学年(第50期生)35人の「第2回山地行進訓練」を実施した。


 福岡准看護学院の伝統的訓練で、陸曹として必要な指揮能力、衛生救護陸曹としての救護能力、患者後送能力向上、体力・気力・団結強化を目的としている。


 第1回背振山行進訓練から約3カ月が経過し、体力・気力をさらに充実させた学生は意気揚々と訓練に臨んだ。


 訓練開始にあたっては、病院長の視察・激励を受けて士気を高揚させて前進を開始。宝満山山頂までは、険しい斜面と延々と続く不規則な階段に苦慮しながらも、同期で助け合いながら黙々と行進した。


 途中、登山者から激励の言葉をもらい、地域の人たちの励ましを力に変えて行進した。


セクション画像
頂上での集合写真(宝満山)


 また、患者発生の状況付与に伴う担架搬送では、患者の安全を第一に常に寄り添い励ましながら行進を継続し、全行程を一人の脱落者も出すことなく踏破し、訓練の目的を達成した。


セクション画像
現場における応急処置


 駐屯地帰隊時は、学院長以下、職員、第2学年(第49期生)の出迎えを受け、溌溂はつらつとした表情で山地行進訓練を終了した。


 福岡病院は「訓練を通じ、同期間の団結をさらに強化するとともに、いかなる困難にも立ち向かえる衛生救護陸曹としての資質を向上させることができた」としている。