冬空に挑む防御戦闘 戦闘団が総合戦闘力を発揮|第2師団

第25普通科連隊、第3即応機動連隊

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隊容検査で、防護マスクを装着する第25普通科連隊の隊員

防衛日報 2025年12月3日付


 陸自2師団(師団長・大場陸将)は12月24日から31日の間、上富良野演習場で「令和7年度第2次師団訓練検閲」を実施した。受閲部隊となった25普連は連隊を基幹とする25戦闘団を編成し、対抗部隊として3即応機動連隊が参加した。


 訓練開始に先立ち師団長訓示と隊容検査が実施され、第一線救護や特殊武器防護などの機能別検査を実施し、訓練検閲受閲態勢の万全を確認した。


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検閲準備完了の報告を受ける統裁官(第2師団長 大場剛 陸将)

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統裁官訓示を聞く第25普通科連隊長(中央 第25普通科連隊長 谷口慎 1陸佐


 雪交じりの雨が降る中で状況が開始されると、25戦闘団は機動展開に引き続き坑堪性のある陣地を構築し、敵の攻撃を阻止するための強固な掩蔽(えんぺい)壕や屋根型鉄条網などを概成させた。

 また、120ミリ迫撃砲の陣地変換予行や戦闘予行を実施するとともに、最新の装備品などを活用した監視網を構成して防御態勢を確立した。


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120ミリ迫撃砲の陣地変換をする第25普通科連隊重迫中隊


 対抗部隊(3即応機動連隊)がその機動力を生かして攻撃を開始すると、25戦闘団は各種ツールを活用して敵の侵攻状況を解明共有し、緊要な時期と場所に火力などの戦闘力を集中させるなど、戦闘団の総合戦闘力を発揮し、強靭(きょうじん)な防御戦闘を行い、任務を完遂した。


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機動力を生かし攻撃を開始する対抗部隊(第3即応機動連隊)

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敵の装甲車を狙う第25普通科連隊の隊員


 状況終了後は、訓練間、特に功績のあった隊員として令和7年度新配置隊員を含む13人に対して師団長から褒賞を行い、第2次師団訓練検閲を終了した。