「援護を援護する」第130号 人生の冷蔵庫を開けっぱなしにしない人になろう

人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

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やる気は氷のように、迷っている間に

静かに溶けていきます。完璧な準備より、

まず一歩。人生の冷蔵庫が開きっぱなし

になっていないか、そっと確かめてください。

今号はそんなお話です。


自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に

従事くださり本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。


前回(128回・11/21)は、

沈む経験こそ成長の入口。力みを手放す

ことで視野が戻り、本質が見えるようになる。

うまくいかない時ほど水に身を委ねるように

力を抜くことが大切ですよ、という話をしました。


人生は「扉のない冷蔵庫」だとよく言われます。

モタモタしているうちに、やる気という名の氷が

すぐ溶けてしまうからです。

私たちはキッチンの冷蔵庫の扉が開いていると

大騒ぎするのに、人生の冷蔵庫が開けっぱなし

でも案外平気でいます。


ビジネスでも同じです。

「準備が整ってから動こう」と考えるほど、

冷蔵庫の扉は全開になり、氷はどんどん小さくなり

ます。完璧なタイミングなど存在しません。

むしろ中途半端でも、氷が残っているうちに

動き出した人の方が結果を出します。


人生の冷蔵庫の扉が開きっぱなしになって

いないか、ときどき立ち止まって確認してみることが

大切です。

そして「よし、今だ」と思った瞬間、その場で一歩

踏み出す。氷がカチカチに固いうちに行動する。

それだけで、チャンスの鮮度はグッと上がります。


(了)


援護を援護するこのコラムはいつか訪れる

定年後のセカンドキャリアに活かせて、

「使える」再就職・キャリアのポイントを

毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。


執筆者:株式会社 求人代表取締役 石塚毅氏

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞を

はじめ表彰多数。人事採用のプロ。AC

これまで7000社の採用支援、2万人

以上の個人向けキャリア相談実績あり。

サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を