2足のわらじを実感 即自が雇用企業研修に参加|岩手地本

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岩手地本(本部長・菅原1陸佐)はこのほど、新工住建株式会社の協力を得て、即応予備自衛官雇用企業研修を実施した。研修は、即応予備自制度の認知度向上、就業と即応予備自の両立に対する不安感の除去を目的とし、岩手駐の部隊に所属する隊員6人が参加した。
 
企業にも即自の理解を

 即応予備自は、民間企業などに勤めながら、年間30日の訓練に参加し、有事の際には自衛官となり、常備自衛官と同様の任務にあたる。

 企業研修では、親会社であるACサカモト株式会社代表取締役の坂本良次氏から、企業の概要説明、就業に際しての心構えなどを講話してもらった。

 即応予備自制度への対応では、訓練に出頭する日を予定表で社員に共有し、現場への人員配置の計画を立てているとのこと。企業の協力もあり、勤める即応予備自2人は、毎年訓練出頭率100%を達成している。

 その後、道路新設工事をしている現場で、荒屋即1曹と自衛隊OBの方との懇談を行った。

企業概要説明

 研修した隊員からは、「実際に働いている方から自衛隊退職後の生活や、企業で働き、感じたことなどを聞くことができ、これから就職活動をする上での勉強になった」「実際に見学してみて雰囲気がよく、柔軟に勤務日を調整して働くことができ、このような所で働きたいと思った」との感想が聞かれた。

 新工住建に勤めるもう一人の即応予備自の阿部即2曹は、岩手駐で行われている招集訓練に出頭中だったため、現場での研修後は、38普連の支援を受けて、招集訓練見学を行った。

 即応予備自の訓練は、同じ駐屯地内でも目にする機会は少ない。今回、訓練を見学し、普通科職種の訓練に興味を持ってもらい、即応予備自について詳しく周知することができた。

訓練見学

 岩手地本は「即応予備自衛官への志願や制度の理解につながるよう、今後も制度の広報に努めていく」としている。

訓練内容説明


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自衛隊岩手地方協力本部
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