自衛隊と地域をつなぐ場

 鹿児島地本(本部長・稲崎1海佐)は5月4、5の両日、南さつま市で開催された「2023吹上浜砂の祭典」に参加した。イベントは、アニマルワールドツアー「~世界の名所で出会う動物たち~」のテーマで、同市周辺をメイン会場として市内各所に会場を分散する形式で開催された。

 知覧分駐所は2日間、12普連、8施設大隊、本部広報班と協同するとともに自衛隊南さつま家族会の支援も受け、南さつま市役所駐車場の一角に「自衛隊車両展示・制服試着体験ブース」を開設。中距離多目的誘導弾、軽装甲機動車、オートバイ偵察用、07式機動支援橋の展示、制服試着や写真撮影などを行った。

画像: 07式機動支援橋

07式機動支援橋

画像: 制服試着コーナー

制服試着コーナー

 また、鹿児島地本オフィシャルキャラクター「まもる君」も登場し、記念撮影などで自衛隊のPRに一役買った。

画像: 「まもるくん」と制服を着ての記念撮影

「まもるくん」と制服を着ての記念撮影

 ほかにも「募集相談コーナー」を設置し、訪れた募集対象者や保護者に自衛隊の魅力を伝えた。また、4日はサテライト会場の吹上浜海浜公園にも車両展示・制服試着コーナーを開設し、1/2トントラックを配置するなど、同市のイベントの盛り上げに最大限寄与することができた。

 来場者からは「いろいろな自衛隊の車両を見ることができて、とても迫力を感じた」「地本キャラクターや自衛隊の制服を着ての写真撮影は楽しかった」「自衛官とお話ができてとても身近に感じた」などの感想があり、イベントは盛会のうちに終了した。

 知覧所は「引き続き、駐屯地や基地の所在しない地域として、あらゆる機会を利用し、自衛隊の認知度の向上に努めるとともに、地域とともにある自衛隊をしっかりアピールしつつ、自衛隊に対する信頼感の醸成、募集活動に積極的に尽力していきたい」としている。


◆関連リンク
自衛隊鹿児島地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kagoshima/


<編集部より>

 鹿児島地本が所在する鹿児島県内で、自衛隊の駐屯地や基地がない地域、それが地本の知覧分駐所が担当する地域です。地本を通じて寄せられる知覧所の広報活動では、いつも「駐屯地や基地の所在しない地域として、あらゆる機会を利用し…」の文言が書き添えられています。

 私事で恐縮ですが、父が旧陸軍で終戦を迎えた場所は現駐屯地でした。話はよく聞いていましたが、近くにないし、どんなところなのか…、どういうことをしているのか…。子供心に???だらけ。父に連れられ、車で3時間もかかる場所にそれはありました。テレビなどで見ていても、実際、近くに所在しないとなかなか親近感が沸かないのは仕方のないところかもしれません。

 話を戻します。だからこそ、頑張らねば…。本日1面トップでGW中に実施された「まつり」で奮闘する地本の様子を掲載しましたが、その中で知覧所の活躍ぶりは、そんな現状と隊員たちの強い思いがあふれています。理由は何でもOK。今は地域の人たちが自衛隊を知る機会が多くあります。自衛隊を少しでも感じてもらい、少しでも理解を深めてもらえば、地本にとっても次につながること間違いのないところです。

その他の防衛日報の記事はPDFにてご覧ください。

→防衛日報5月26日付PDF


This article is a sponsored article by
''.