5旅団教育、改編後担任
旅団長「強さと誇り持ち、信頼を」

 <北海道>美幌駐6即応機動連隊(連隊長・河村1陸佐)は5月8日、改編後初めて担任する「第5旅団レンジャー養成集合教育」の教育を開始した。同教育は5旅団(旅団長・鳥海陸将補)が実施する。

 教育訓練は、選抜された隊員に対し、主として遊撃行動で困難な状況を克服し、任務を完遂する能力、精神力を付与するのが目的で、陸上自衛隊で最も過酷といわれる教育。挑戦するのは、懸垂や腕立て伏せ、水泳などの厳しい資格検査を合格した18人の学生であり、6即機連からは3人が参加した。

画像: 18人の学生

18人の学生

画像: 様々な知識や技術を教えていく指導部

様々な知識や技術を教えていく指導部

 同日午前11時45分、教育開始式で鳥海旅団長から主任教官である6即機連の末田2陸尉へ、そして27普連の学生長、奥山3陸曹へとレンジャー旗が授与された。

画像1: レンジャー旗授与

レンジャー旗授与

画像2: レンジャー旗授与

レンジャー旗授与

 鳥海旅団長は、訓示の中で「強さと誇りを持ち、信頼しあえるレンジャー隊員になれ」「自らの安全を自ら確保せよ」の2点を学生に要望し、教育開始式が終了した。

 その後、早速レンジャー隊員になるために必要な体力、精神力を養うための体力調整が実施され、ロープ授与式では、自分自身と仲間を守るためのロープが末田主任教官から学生一人ひとりに手渡された。

画像: 体力調整

体力調整

画像: ロープ授与

ロープ授与

 同集合教育は8月1日まで美幌駐とその周辺で実施される。

<編集部より>

 陸上自衛隊で「最も過酷」といわれる「レンジャー養成集合教育」。部隊から届く報告状況もさることながら、一緒に寄せられる写真がすべてを証明している気がします。新聞は限りがありますので、デジタル版でご覧ください。歩くことから、走ること、体力調整まで、2~3カ月にわたる本当に凄い訓練だということは、その昔、取材で同行した経験から少しは理解しているつもりです。届いた報告の中に「レンジャー」の字があれば、すぐ掲載したくなってしまいます。

 日本を護(まも)るために必要なとてつもなく大きくて、重いものを背負う。そのための訓練。だからこそ、乗り越えた「エース」「エリート」への期待は大きくなります。今回、2面で紹介する美幌駐屯地6即応機動連隊で実施された「第5旅団教育」では18人が参加しています。全員が無事、生還し、上官から胸に晴れの「レンジャー徽(き)章」をつけてもらうことを願ってやみません。

 2面ほかでは、海上自衛隊ものを掲載しました。海自先任伍長制度が4月に創設20周年を迎えたのを機に、制度のこれからを考える臨時の「会報(会議)」が開かれた報告がありました。指揮官ら幹部を支え、現場を熟知し、下士官、若手隊員らの取りまとめ役としての「班長」的な役割をするベテランの先任伍長。彼らの存在は自衛隊に絶対に欠かせないのです。

その他の防衛日報の記事はPDFにてご覧ください。

→防衛日報5月25日付PDF


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