各中隊、攻撃と防御に逐次入れ替え
射撃野営訓練では射撃・爆破能力を向上

 <北海道>滝川駐10即応機動連隊(連隊長・松井1陸佐)は4月11日から14日の間、北海道大演習場で「第1次連隊演習」を実施した。演習は、自律・分散して防御する敵に対する攻撃の練度向上、令和4年度「第3次旅団演習(連隊検閲)」で明らかとなった課題の克服が目的。

画像: 火力要求を行う隊員

火力要求を行う隊員

画像: 警戒をしつつ前進する隊員

警戒をしつつ前進する隊員

 演習では、隊員一人に至るまでの構想の徹底、適時・適切な火力要求の実施、攻撃における小隊・分隊内の連携、敵後方地域への攻撃(MCV、小銃分隊、施設分隊、火力支援中隊射撃小隊をパッケージ化した部隊の行動)などを行い、小部隊の行動、諸職種協同の練度向上を図った。

画像: MCVによる攻撃

MCVによる攻撃

画像: 近接戦闘を行う機関銃手

近接戦闘を行う機関銃手

 演習で各普通科中隊を攻撃と防御に逐次入れ替えて訓練するとともに、判明した問題点については現地で速やかに原因究明、解決を図りつつ、14日夕に訓練を終了。大きな成果を収め、第1次連隊演習を終了した。

「第1次連隊射撃野営訓練」

 4月19日から22日の間には、北海道大演習場島松地区、有明地区爆破訓練場で「第1次連隊射撃野営訓練」を実施した。各中隊は、みぞれ舞う寒空の下、日頃の訓練成果を発揮するため16式機動戦闘車、120ミリ迫撃砲、81ミリ迫撃砲の実弾射撃、指向性散弾、手榴弾投擲などの実爆訓練を実施して、各種射撃能力、爆破能力を向上させた。

手榴弾投擲をする隊員

81ミリ迫撃砲を射撃する隊員

画像: 120ミリ迫撃砲を射撃する隊員

120ミリ迫撃砲を射撃する隊員

120ミリりゅう縄射撃をする女性隊員

画像: 射撃する16式機動戦闘車

射撃する16式機動戦闘車

 参加した隊員は「寒い中ではあったが集中力を切らすことなく、精度の高い射撃をすることができた」と語った。

 10即機連は「引き続き自衛隊の使命を果たすべく練度向上を図っていく」としている。

<編集部より>

 2面のイチ押し記事は、滝川駐屯地10即応機動連隊が実施した「第1次連隊演習」とその後に行った「連隊射撃野営訓練」。演習は攻撃と防御を逐次、入れ替えながらの訓練が特色。射撃野営は見てお分かりのように、迫力ある写真がおススメです。全国の部隊からは多くの訓練風景の様子が届きます。デジタルならさらに、引き立たせられそうな写真があると、新聞でも目立つ扱いにしたくなります。

 ほかでは、隊員らの所感文コーナー「みんなのひろば」に注目です。滝ケ原駐屯地の報告です。自分たちの「庭」である演習場整備の際、実際の整備隊とその整備隊の胃袋を満たしてくれる炊事隊、それぞれが「相手がいればこそ」、と思いやるという内容に引き込まれ、新聞では通常と少し違うスタイルにして紹介してみました。

 もう一つ、お酒をこよなく愛する隊員の憩いの場「燻製と酒の店」が美幌駐屯地内にオープンしたお話です。寄せられた写真を見るまでもなく、過酷な訓練の中でのひと時の安らぎとして人気を集めているようです。酒好きにはたまらない雰囲気です。

続きはPDFにて防衛日報をご覧ください。

→防衛日報5月16日付PDF


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