【2022年11月30日(水)2面】 11月10日から南西諸島などで行われた自衛隊と米軍による今年度最大規模の日米共同統合演習(実動演習=キーン・ソード23)が同19日終了し、統幕が成果を発表した。

 統幕によると、演習はグレーゾーンから武力攻撃事態における一連の状況を想定。自衛隊と米軍は、演習を通じて、自衛隊の運用要領、日米共同対処要領を演練し、即応性、相互運用性の向上を図った。

新規装備品が参加 新領域と従来の領域の連携なども

 特に、今回の演習では、第5世代戦闘機であるF35、陸自のV22などの新規装備品や日米の宇宙作戦部隊、米陸軍のマルチドメイン任務部隊が参加。水陸両用作戦や陸海空に係る作戦、統合後方補給、宇宙、サイバー、電磁波に関する領域と従来の領域の連携に係る訓練などを行い、自衛隊の統合運用、日米の共同対処能力を強化したという。

日米共同による抑止力・対処力の一層強化を確認

 11月14日には、山崎統幕長とラップ在日米軍司令官が護衛艦「いずも」艦上で共同記者会見を実施。強固な日米同盟を国内外に示すとともに、日米の参加部隊を視察し、演習で日米共同による抑止力・対処力が一層強化されていることを確認した。

 演習には、米国のほか、オーストラリア、カナダ、イギリス海軍艦艇、オーストラリア、カナダ軍航空機が米軍の統制下で参加した。

 統幕は「自衛隊と米軍は引き続き日米同盟を強化し、国際社会の平和と繁栄をより確かなものにしていくとともに、同志国と手を携えて『自由で開かれたインド太平洋』ビジョンを積極的に推進していく」としている。

 ■日米共同統合演習(実動演習=キーン・ソード23) 日米双方が主要装備品を使用した演習を行う中で、日米の即応態勢を確認し、相互運用性を向上させる。主な実施場所は自衛隊施設、在日米軍施設、津多羅島、奄美大島、徳之島、日本周辺海空域など。自衛隊から約2万6000人、艦艇約20隻、航空機約250機、米軍から約1万人、艦艇約10隻、航空機約120機、オーストラリア軍から艦艇1隻、航空機1機、カナダ軍から艦艇2隻、航空機1機、英軍から艦艇1隻が参加した(10月21日、統幕発表)。

画像: 日米共同統合演習「キーン・ソード23」が終了

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