画像: 北朝鮮の度重なるミサイル発射受け、九州北西空域で日米共同訓練

 【2022年11月11日(木)2面】 北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射など、より厳しさを増す安全保障環境の中、統合幕僚監部は11月5日、同日、九州北西の空域で自衛隊と米軍が日米共同訓練を実施したと発表した。

 訓練では、強固な日米同盟の下、自衛隊と米軍の即応態勢を確認し、あらゆる事態に対処する日米の強い意思と緊密な連携を内外に示すとともに、共同作戦能力のさらなる強化を図ったという。

米軍B1B爆撃機も参加

 訓練には、空自から8航空団(F2戦闘機5機)、米軍から第28爆撃航空団(B1B爆撃機2機)、第35戦闘航空団(F16戦闘機2機)が参加。各種戦術訓練を実施した=写真(統幕提供)。

 自衛隊と米軍は共同訓練を通じて、「わが国の防衛および地域の平和と安定の確保のため平素から緊密に連携し、あらゆる事態に即応するため、万全の態勢を維持します」としている。

海空自と米軍、先月下旬にも相次ぎ実施

画像: 海空自と米軍、先月下旬にも相次ぎ実施

 海空自は10月26日から28日の間にも、相次いで沖縄東方海域や沖縄周辺空域などで米軍と共同訓練を実施した。日米同盟の抑止力・対処力を強化するのが狙い。

 海上幕僚監部によると、10月27、28の両日、海自の戦術技量、米海軍との相互運用性の向上を目的に、沖縄南方海空域で、海自のP3C、米海軍のP8Aが参加し、情報交換訓練、対潜戦訓練、対水上戦訓練を実施した。

 また、空幕によると、10月26日は、空自の戦術技量、日米共同対処能力の向上を目的に沖縄周辺空域で実施。空自9航空団(那覇)F15×20機、南西航空警戒管制団(那覇)のほか、米空軍第18航空団(嘉手納)F15C×8機、KC135×3機、米海兵隊の第12海兵航空群(岩国)FA18×2機、KC130×1機が参加し、各種戦術訓練を行った。

 10月27日は、日本海上の空域で空自2航空団(千歳)F15×4機、7航空団(百里)F2×4機、8航空団(築城)F2×4機、北部航空警戒管制団(三沢)、中部航空警戒管制団(入間)、西部航空警戒管制団(春日)のほか、米空軍の第5爆撃航空団(ノースダコタ州マイノット空軍基地)B52×2機が参加し、編隊航法訓練を実施した。

 さらに、10月27日には宮古島・多良間島北方の海空域で、空自航空救難団(那覇)U125A×1機、UH60J×1機のほか、米空軍の第353特殊作戦航空団(横田・嘉手納)CV22×1機、MC130J×1機が参加し、捜索救難訓練を行った=写真(空幕提供)。

 防衛省・自衛隊は「訓練は、いずれも新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を講じた上で実施した」としている。

沖縄東方海海域でインド海軍と洋上補給訓練

 海上幕僚監部は11月2日、海自が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化するため、10月29、30の両日、沖縄東方海域でインド海軍と共同訓練を実施したと発表した。

 海自の戦術技量、インド海軍との相互運用性の向上が狙い。海自から補給艦「はまな」、インド海軍からフリゲート艦「シヴァリク」、対潜コルベット艦「カモルタ」が参加し、洋上補給を訓練した。


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