【2022年10月31日(月)2面】

初戦は11月2日-京セラドーム

 「第47回社会人野球日本選手権大会」に出場する空自千歳基地野球部の壮行会が10月18日、防衛省で行われた。精悍(せいかん)な表情で臨んだ選手たちは、井筒空幕長らの激励に感謝するとともに、大会へ向けて気持ちを引き締めた。空自千歳は、9月25日から27日の3日間、円山球場(札幌市)で行われた北海道地区予選を見事全勝で突破し、10年ぶり2回目となる本大会出場への切符を獲得した。大会は10月30日から11月9日まで京セラドーム大阪で行われ、空自千歳は11月2日の1回戦で東海地区代表の王子と対戦する。

 壮行会では、監督兼選手の福井2空曹が選手代表としてあいさつ。「千歳野球部はチームスローガンに『愛し愛されるチーム』を掲げ、球技を通し、自衛官として必要な資質の醸成、帰属意識を涵養(かんよう)。また、町と部隊との架け橋になれるよう、日々活動している」と述べた。

自衛官として強い矜持を持ち立ち向かう

 今回の本大会出場は、昭和56年の創部から長年にわたる千歳基地や市民、空幕の努力や支援の賜物だと感謝の意を述べるとともに、「本大会でも北海道地区の代表、また自衛官としての強い矜持(きょうじ)を持って全国の強豪に立ち向かっていく」と決意を新たにした。

空幕長「皆さんは憧れで私の誇り」

 続いて、井筒空幕長が「前回から10年となる2回目の出場を非常にうれしく思う。球技を通じて培ってきたチームワークと技術を遺憾なく発揮してほしい」と述べ、「北海道地区を勝ち抜き、全国に駒を進めた皆さんは憧れであり、私自身の誇りである。健闘を期待する」と激励した。

 続いて空自連合幹部会、空自連合准曹会から激励品の贈呈が行われ、壮行会は終了。会場の廊下に空幕長をはじめ職員が並ぶ中、盛大な拍手とともに見送られた。

 社会人野球日本選手権は、JABA(日本野球連盟)の11大会や全日本クラブ野球選手権大会の各優勝チーム、各地区予選を突破したチームなど全32チームによって争われる、社会人野球「単独チーム」日本一を決定する大会。10月30日から11月9日まで京セラドーム大阪で行われる。

 空自千歳は地区予選(リーグ戦)初日の日本製鉄室蘭シャークス戦を5-2で快勝。2日目のJR北海道硬式野球クラブ戦では終始リードを許す苦しい展開だったが、今年入部したばかりの新戦力が躍動。九回裏に今野2空士の同点打、延長十回には安田2空士がサヨナラ打を放ち、5-4で勝利した。

 さらに、最終日の北海道ガス戦では、四回裏に伊賀3空曹の1号ソロが飛び出すなど3-2のサヨナラ勝ちをおさめ、全勝を飾った。

 本大会1回戦は、11月2日午前10時に東海地区代表の王子と激突する。

 空幕によると、「限られた人数の中で、若手からベテランまでが一丸となって頑張っているところがチームの特徴」といい、大舞台での活躍が期待される。

画像: 福井2曹(右)に、井筒空幕長から激励品が手渡された=防衛省

福井2曹(右)に、井筒空幕長から激励品が手渡された=防衛省


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