列島縦断し、多数の被害

 【2022年9月21日(水)1面】 大型の台風14号が9月18日以降、日本列島を暴風雨域に巻き込みながら縦断し、同20日午前、太平洋に抜けた。この台風で、宮崎県三股(みまた)町で土砂崩れに巻き込まれた男性ら2人が死亡したほか、けが人も多数出た。岸田文雄首相は同18日に関係閣僚会議を開催。19日には自衛隊に対し、宮崎県知事から災害派遣要請があった。

 台風の進路の東に当たる宮崎県では、東から吹く風が山地に当たって雨雲が発達し、各地で24時間降水量が観測史上最多を更新した。

 首相官邸ホームページによると、岸田首相は18日以降、関係閣僚会議を連日開催。(1)人命第一(2)関係機関との緊密な連携(3)被害の軽減―などを伝えた上で、国民の安全・安心の確保に努めると述べた。

 19日午前10時には、宮崎県知事から43普連長(都城・宮崎県都城市)に対し、三股町での土砂災害による安否不明となった住民の捜索救助に係る災害派遣要請があった。

 同午後2時10分に安否不明となっていた1人を発見した。これに伴い、知事から撤収要請があり、活動を終了した。防衛省によると、活動人員は延べ約160人、使用機材は小型ドーザ延べ4両、そのほかの車両延べ31両としている。

 また、19日午後1時30分には、宮崎県知事から24普連長(えびの・宮崎県えびの市)に対し、高原町における給水支援に係る災害派遣要請があった。24普連が活動。使用機材は、1トン水トレーラー計10両などとしている。

画像: 捜索救助の打ち合わせを行う災害派遣部隊(西部方面総監部提供)

捜索救助の打ち合わせを行う災害派遣部隊(西部方面総監部提供)


This article is a sponsored article by
''.