【2022年8月23日(火)1面】 岸信夫前防衛大臣は8月8日の記者会見で、米海軍主催の環太平洋合同演習「リムパック」で、日本と密接な関係にある他国が攻撃を受けてわが国の存立が脅かされる「存立危機事態」を想定した訓練を行ったことを明らかにした。存立危機事態の認定を想定した自衛隊の実動訓練は初めてという。

 存立危機事態の想定は、軍事圧力を強める中国などを念頭に、抑止力を示す狙いがあるとみられる。

 リムパックは6月29日から8月4日までハワイ諸島などで実施され、インド太平洋方面派遣部隊の海自護衛艦「いずも」などが各種戦術訓練や人道支援・災害救援に係る訓練に参加したという。

 岸前大臣は8日の会見で「安保関連法を効果的に運用し、あらゆる事態に対応できるよう万全を期していきたい」と述べた。


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