【2022年8月10日(火)1面】 停滞する前線の影響で8月3日から8日の朝、東北地方の南部や北陸地方を中心に記録的な大雨が続き、河川の氾濫(はんらん)などの被害が出たため、新潟、山形、石川、福井の4県の知事から同4日以降、人命救助や給水支援などの災害派遣要請があった。これを受けて、各部隊が出動した。

 統合幕僚監部の8月8日までの発表は次の通り。

 【新潟県】30普連(新発田)が延べ約180人態勢で、ゴムボート9艇、渡河ボート4艇、ドローン6機などを使用し、約1200戸の安否確認を行い、延べ約70人を救助した。

 また、30普連は村上市内で延べ約30人態勢で、1トン水トレーラー2両を使用し、延べ約30.7トンの給水支援を実施した。

 さらに、UH60・1機(空自新潟救難隊・新潟)が情報収集にあたり、30普連などが新潟県庁など3カ所に連絡員(LО)計10人を派遣した。

 【山形県】20普連(神町)が飯豊町内で延べ約20人態勢で、1トン水トレーラー4両を使用し、延べ約17トンの給水支援を実施。東北方面航空隊(霞目)、6飛行隊(神町)がそれぞれUH1・1機で映像伝送や情報収集を行った。

 また、山形県庁など6カ所に20普連などが計17人のLОを派遣した。

 【石川県】14普連(金沢)が浸水地域の小松市中海町で延べ約130人態勢で、ゴムボート2艇、渡河ボート1艇、ドローン1機などを使用し、住民の安否確認を実施した。また、14普連などが石川県庁など2カ所に計6人のLОを派遣した。

 【福井県】14普連と6施設群(鯖江)が南越前町内で延べ約20人態勢で、渡河ボート4艇、バケットローダー2両などを使用したほか、約50メートルの道路啓開活動を行い、1人を救助した。

 また、14普連と6施設群は南越前町内で延べ約100人態勢で、渡河ボート8艇などを使用し、延べ約1300食の給食運搬などの活動を実施。

 このほか、10飛行隊(明野)がUH1・1機で情報収集を実施。14普連などが福井県庁など2カ所に計9人のLОを派遣した。

 【その他】福島県で44普連(福島)が福島県庁など6カ所に計12人のLОを、滋賀県では、滋賀地本(大津)が滋賀県庁にLОを派遣した。


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