「成績は新隊員教育で3位でした」

 【2022年7月22日(金)1面】 神奈川地本市ケ尾募集案内所(所長・内山1空尉)に今春、陸自(34普連自衛官候補生前期課程教育隊・板妻駐)に入隊した田中真自候生からうれしい連絡があった。教育隊での成績が3位だった内容だった。担当だった広報官の江澤2陸曹は、田中自候生と入隊後も連絡を取り合っており、喜びあふれる報告を受け、すぐ祝福の言葉を送ったという。

 「お疲れさまです。もうすぐ前期教育が終わります。任地は板妻普通科です。成績は新教隊で3位でした」。田中自候生からの連絡だった。

 田中自候生は、4年制大学新卒時に一般曹候補生と自候生の両試験を受験し、見事両方合格した。だが、体育教師になる夢をあきらめきれず、教員試験に挑戦したが、合格に至らなかった。

 そんな時期、江澤広報官が「横浜市の教員選考試験では、『特別選考(2)』の社会人経験者として、自衛官としての勤務経験が生かせる制度がある。就職浪人するより社会人経験を積んで、試験科目が少ない選考を受けたらどうか」と情報を提供した。

 制度は、各地の教員試験でも多く採用されている選考方法。教員免許状取得は前提だが、社会人経験通算3年以上が考慮されて一般選考より試験項目が少なく、「指導案」という科目のみで選考試験に挑めること、働きながらでも試験対策をしやすいことなどのメリットがあった。

 情報提供を受け、田中自候生は教員になる夢を目指しながら、自候生として社会人の一歩を踏み出す決心をした。

 祝福の返答を受け取った田中自候生からは、「就活中の時、江澤さんからの情報を聞いていなかったら就職浪人をしていたかもしれない。教育期間中、とても充実した毎日を送れたので、今後の進路については、もう少し考えてみたい」と返事があり、卒業式で旗手を務めた凛々(りり)しい姿の写真が添付されていた。

 市ケ尾所は「広報官との出会いにより、入隊者が自衛官として成長していく姿は大変誇らしい。これからも一期一会を大切にし、対象者に寄り添った募集広報活動を進めていく」としている。

画像: 旗手を務める田中自候生

旗手を務める田中自候生


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