海上幕僚監部は6月28日、海上自衛隊の令和4年度「インド太平洋方面派遣(IPD22)部隊が、同29日から米ハワイで行われている米海軍主催の多国間訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」に、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」などが参加すると発表した。また、陸上自衛隊も地対艦ミサイル部隊を派遣し、射撃訓練などを行うという。

 海幕によると、演習は6月29日から8月4日まで、ハワイ諸島と同周辺の海空域などで行われている。

 リムパックは1971年からほぼ隔年で開かれる世界最大規模の多国間訓練。28回目となる今回は、欧米やアジア、オセアニアなどの26カ国が参加。海自は、1980年から参加しており、今回で22回目となる。

 リムパックへの参加は、海自の戦術技量の向上や、参加国との相互理解の増進、信頼関係の強化などが目的。

陸自からは西部方面隊など

 参加部隊は、海自から(1)1水上部隊(指揮官=4護衛隊群司令・平田海将補、派遣部隊=護衛艦「いずも」、「たかなみ」、搭載航空機3機)(2)1航空部隊(指揮官=32飛行隊長・大菅2海佐、派遣部隊=3航空隊・P1機1機、4整備補給隊)(3)その他派遣幕僚ら約40人―など。

 また、陸自から担任官=西部方面総監・竹本陸将、参加部隊=西部方面隊―なども参加する。

 いずもは、各国部隊との対潜・対空戦闘などの各種戦術訓練(各種戦訓練、ミサイル射撃訓練など)や、災害時などのHA/DR(人道救助)訓練などを実施する予定だ。

 岸信夫防衛大臣は6月28日の閣議後会見で、「訓練を通じ、同盟国や同志国と、自由で開かれたインド太平洋の強化に向けた結束を示したい」と話した。


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