「教える立場」理解するために

 【2022年6月29日(水)2面】 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・河村1陸佐)は6月3日、自衛官候補生教育隊教場で、「陸曹候補生履修前教育×自衛官候補生教育コラボ」と題し、曹候生履修前教育中の学生が自候生に対し、89式5.56ミリ小銃における分解・結合について指導法の交差教育を実施した。学生の理解力と指導能力の向上が目的。

 教育は、3陸曹となれば後輩隊員にさまざまなことを教える立場となり、いかに人に正しく理解してもらうためには教える立場の者の準備、特に自学し予行することの重要性を理解してもらいたいとの現場の教育担当者の声をもとに企画・立案された。

 午前8時30分、教場で89式5.56ミリ小銃における分解・結合の指導法を開始した。学生は、事前に作成した教育実施計画を基に序言から展示、実習、結言の流れで実施した。

 学生は当初、慣れない指導法から緊張気味の部分もあり、正しく伝えるべき内容を忘れそうになってしまい、教範に書かれている用語を使用しなかったりする場面もあったが、今まで学んだ知識、技術を懇切・丁寧に教え、午前10時には全ての指導を終了した。

 学生から教育実習を受けた自候生からは、「今回の教育は、いつもの班長とは違い、良い緊張感をもって教育に臨めた。学生の方々の教育は丁寧かつ熱量が強く、とても楽しく受けることができた」と感謝の言葉を述べていた。

 また、学生からは「不慣れな点や教範の言葉を忘れる点もあり、うまく伝えることができなかった。今まで陸曹の方々がスムーズに教育していた裏側の苦労を理解し、自分もそうありたいと感じた」などの所見が述べられ、学生は大きな成果を得て、「陸曹候補生履修前教育×自衛官候補生教育コラボ」が終了した。

画像: 自分で作成した実施計画を基に展示を実施

自分で作成した実施計画を基に展示を実施

画像1: 自衛官候補生に対し、懇切丁寧に指導していく学生

自衛官候補生に対し、懇切丁寧に指導していく学生

画像2: 自衛官候補生に対し、懇切丁寧に指導していく学生

自衛官候補生に対し、懇切丁寧に指導していく学生


◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html


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