定年退官前に部隊を“サプライズ訪問”

 【2022年6月23日(木)2面】 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・河村1陸佐)で6月2日、「親子によるサプライズ祝福」を実施した。同駐1中隊に所属する空岡陸士長の父親の空岡3陸佐(当時は静岡地本勤務)からの「定年退官前に、息子が勤務している姿を妻にも見せてあげたい」との1本の電話がきっかけだった。事情を知る由もない息子は、思いがけない両親の姿に涙。感動の再会となった。

 空岡3佐は、自衛官生活でお世話になった方へお礼を伝える過程で、静岡の自宅へなかなか帰って来れない息子の雄姿を今まで支えてくれた夫人にも見せてあげたいと思い立った。

 13年前、富士学校普通科部で一緒に勤務した同僚で、現在は空岡士長の上司である河村連隊長へ「自衛官生活の最後のお願い」と電話をかけた。河村連隊長も空岡3佐の自衛官人生に最後の華を添えるため、自らサプライズを企画・実行した。

 6月2日午前10時45分、駐屯地に到着した空岡夫妻は、サプライズ再会前に、現在、陸曹候補生履修前教育に参加中の空岡士長の座学教育の状況を別室でモニター越しに見学。一生懸命で積極的に教育に励む息子の姿を見て、「息子があんなに真剣なまなざしで教育に励んでいる姿はなかなか見られない。一生の宝物になった」と再会前から感激し、涙をこらえていた。

画像: 教育中の息子の姿をモニター越しで見学

教育中の息子の姿をモニター越しで見学

 昼休みに息子との再会のために空岡3佐は、連隊長室のいすに着席し、入り口に背を向けて待機。一方、河村連隊長から履修前教育の教官を通じて「日直学生を速やかに前進させよ」との命で日直に上番していた空岡士長が連隊長室へ急行した。

 空岡士長が連隊長室のドアを開けて入室。いすの横に隠れている河村連隊長が空岡士長に対し、「お父さんの定年退官行事は参加できるのか」という質問に、空岡士長は「参加はしたいです。私は自衛官である父の姿に憧れて入隊を決意したからです。尊敬する父の最後の姿を見たいですが、今は履修前教育があるので行けません」と返答。そこで、河村連隊長が「だったら、会わせてあげるよ」と、入り口に背を向けて座っていたいすが回転。座っていたのは、父親だった。

画像: 振り向くと司令ではなく父親がいて驚愕

振り向くと司令ではなく父親がいて驚愕

 驚きを隠せない空岡士長だったが、最後に会えたことへの感動から涙があふれ、父親の目にもまた光るものが。二人は抱擁を交わし、その姿を部屋の隅で見ていた母親も駆け寄り、親子で一緒に涙した。

画像: 父親との再開に涙が溢れる

父親との再開に涙が溢れる

 久しぶりの両親との再会に空岡士長は、「憧れの父親に再会できたことは、心からうれしかった。7月から1陸曹教育隊に入校しますが、この再会を糧に父親に少しでも追いつけるよう立派な陸曹となり、さらに連隊のために頑張っていきたいと思います」と述べた。

 親子再会のサプライズ祝福は、大成功で終了した。

画像: 母親とも久しぶりの再開

母親とも久しぶりの再開

画像: 最後は親子で記念写真 サプライズ大成功

最後は親子で記念写真 サプライズ大成功


◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html



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