航空学生の故郷、防府北基地

 どの航空祭が一番好きですか?と聞かれたら、迷わず「ブルーインパルスの参加する防府北です」と答える。ブルーインパルス6機中4人から5人が航空自衛隊の航空学生の出身だ(海上自衛隊にも航空学生制度があるが、ここでは以下航空学生は航空自衛隊の航空学生とする)。航空学生は約2年間、パイロットになるための訓練や将来幹部自衛官になるために必要な訓練を防府北基地で受ける。航空学生の故郷ともいうべき防府北基地は山に囲まれ、直ぐ南は瀬戸内海の周防灘に面した防府市にある。その山間を縫って飛ぶブルーインパルスが実に美しいのだ。その中でも特に1番機編隊長は普段と違う飛行諸元で飛ばねばならず難しい。そこがまたブルーインパルスファンとしての興味を駆り立てる。

画像: 防府北基地上空で曲技飛行するブルーインパルス。その高度は周囲の山より低い(前日の事前訓練より)。

防府北基地上空で曲技飛行するブルーインパルス。その高度は周囲の山より低い(前日の事前訓練より)。

 航空祭にはそれぞれの基地で顔がある。防府北であれば第12飛行教育団のT-7だ。その他にも築城や新田原からリモートで機動飛行を展示する戦闘機も見どころだ。その多くを航空学生出身パイロットが操縦している。航空学生の先輩たちが「故郷」であり「母校」である防府北基地の航空祭を祝福し、現役航空学生の後輩に将来の自分の姿を見せてくれる。航空祭をはじめとする広報イベントは地域住民への感謝を示し理解を求める場とすることを第一義とするが、隊員たちの士気高揚もまた大事な任務となる。その姿を共有することで国民もまた安心感と信頼感を醸成し、航空祭から特別な感動を得ているのである。

画像: オープニングフライト、ファンシードリルに続く航過飛行で先陣を切った第12飛行教育団のT-7x6機のデルタ編隊。操縦は航空学生出身の精鋭パイロットたちだ。この後、芦屋基地よりUH-60J、U-125A、T-4x2機、小牧基地からCH-130Hが続く。こうした観閲式タイプの航過飛行が見られるのも防府航空祭の特長だ。下には春日基地より第2移動通信隊の移動用多重通信装置が見える。

オープニングフライト、ファンシードリルに続く航過飛行で先陣を切った第12飛行教育団のT-7x6機のデルタ編隊。操縦は航空学生出身の精鋭パイロットたちだ。この後、芦屋基地よりUH-60J、U-125A、T-4x2機、小牧基地からCH-130Hが続く。こうした観閲式タイプの航過飛行が見られるのも防府航空祭の特長だ。下には春日基地より第2移動通信隊の移動用多重通信装置が見える。

今年は第77期航空学生のファンシードリル展示に注目!

 3年ぶりに開催された防府航空祭だ。ブルーインパルスもまた2018年以来の4年ぶりの参加となる。もうひとつ注目して頂きたいのが第77期航空学生によるファンシードリル展示だ。これもまた3年ぶりとなる。
 航空学生は3月の航空学生卒業式で一期先輩の卒業をファンシードリルで祝福し送り出す。4月からは航空祭を中心に、例年であれば美保基地航空祭から各地の航空祭を回り、展示を行う。第75期、第76期航空学生はこのファンシードリル展示ができなかった。第75期がYouTube「航空自衛隊チャンネル」でファンシードリルを映像公開したことも記憶に新しい。自身も航空学生(36期)出身で第11飛行隊飛行班長も務めた吉田信也元2空佐は、防衛日報デジタルの記事でその映像を引用し解説を行う中で『ファンシードリルはブルーインパルスの展示に繋がっている』と述べた。

画像: 【決定版】航空学生75期によるファンシードリル(出展:航空自衛隊チャンネル) youtu.be

【決定版】航空学生75期によるファンシードリル(出展:航空自衛隊チャンネル)

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【説明しよう!】「航空学生ファンシー・ドリル」について

 道すがら筆者といつも取材協力してもらっている伊藤宜由さんは防府駅のタクシー乗り場にいた。天気予報も思わしくなく、入場も抽選で1万人に限定された今年の防府航空祭に慌てて向かう必要はないだろう。情報通の伊藤さんは開門8時でシャトルバスが7時40分からの運行だと知っていた。シャトルバスの始発に間に合うようにホテルを出て、防府駅に着くと既にその待ち行列は乗り場の南口からコンコースを抜けて北口まで突き抜けていた。バスを諦めてタクシー乗り場に並ぶが、これがまたなかなか来ない。15分待ってやっと一台来た。前にもう一組、同世代だろうか、中年のご夫婦がいる。もしかしたら隊員家族かもしれない。そう思ったが特に声を掛けるでもなく、筆者と伊藤さんは昨日の予行をどこで見たかとか、伊藤さんが山に登って撮った映像を見て話をしていた。タクシーの来ない時間もそれで紛らわされたのだが、思いがけず前のご夫婦が、一緒に乗りませんか、と声を掛けてくださった。タクシーの中と入門に向かう待ち行列の中の会話から、ご夫婦が隊員家族であり、航空学生77期隊員のご両親であることがわかった。そうか、隊員家族にとってもまたこの防府航空祭は特別なものなのだ。

画像: オープニングセレモニーで一日基地司令に栄誉礼を捧げる第77期航空学生ファンシードリル隊

オープニングセレモニーで一日基地司令に栄誉礼を捧げる第77期航空学生ファンシードリル隊

 筆者はもう昔のことだが第61期航空学生卒業式を取材した。吉田信也3空佐(当時)のブルーインパルスラスト展示が同卒業式だったからだ。この人の展示飛行は全部見届ける。そう決意していた最後の展示飛行であるから必死の思いで取材申請した。その61期卒業式でファンシードリルの初公式展示をしたのが62期だ。あの頃、航空学生60期代はずっと先に活躍する人たちで、ブルーインパルスとは遠い存在だと思っていた。ところがどうであろう。今日においては、上原広士1空尉/3番機/61期、久保佑介1空尉/3番機/62期、佐藤貴宏1空尉/6番機/61期、永岡皇太1空尉/4番機/62期(着隊順)がブルーインパルスのパイロットとなり既に転出している。

 77期のファンシードリルが終わり、F-2の機動飛行が終わった頃であったか、タクシーをご一緒させて頂いたご夫婦が息子さんと一緒にいるところに出会った。お互い名乗り合うこともないが、スマホを預かり三人の記念写真を撮って、防衛日報デジタルで記事を書くこともあるからこの防府はブルーインパルスよりもファンシードリルをメインに書きますとコミットしてご家族と分かれた。あの彼も必ず直ぐに上がってくる。今年は75期、76期の分も展示してくれることだろう。航空祭で航空学生のファンシードリル展示が来ていたら是非注目してほしい。

画像: 一糸乱れぬ隊列行動は確かにブルーインパルスの編隊精神や飛行技術に通ずる何かがある。

一糸乱れぬ隊列行動は確かにブルーインパルスの編隊精神や飛行技術に通ずる何かがある。

ブルーインパルスも示した航空学生の精神「やる気 元気 負けん気」

 ブルーインパルスは午前中の最後を飾る展示スケジュールに組み込まれていた。ブルーインパルスを最後にすれば、そこと帰りに人が集中する。今年は抽選で入場枠が決められたほか、有料席も設けられ超望遠レンズや三脚の使用は有料席のみで許された。有料以外の一般は望遠レンズとカメラを合わせた長さが30㎝以下と制限され、入門時にはしっかりとカメラ・レンズ長の測定も行われた。こうした分散のための配慮は十分に機能していたと思う。
 あいにくの雨は最初ポツポツと、しかし午後に向けて少しずつ雨脚が強くなっているように見えた。隊員が傘をさすことを許されていないランプ地区では傘を使いたくはない。何より傘を差していては撮影しにくい。キャップとヤッケでなんとか雨をしのぎ、カメラはタオルを被せて時折拭き取って撮影している。写真にもだいぶレンズの水滴の影が写り込んでしまった。帰ったらちゃんと乾かさないとカビが生えてダメになってしまう。
 せめてもの救いはまだブルーインパルスが午前中であることだった。

画像: 展示開始時刻を遅らせてスタートしたブルーインパルス。傘型隊形のワイドデルタローパスで会場後方より進入した。

展示開始時刻を遅らせてスタートしたブルーインパルス。傘型隊形のワイドデルタローパスで会場後方より進入した。

 展示開始時刻になると場内アナウンスがブルーインパルスの展示開始時刻が遅くなることと時間が短縮されることが告げられた。リモート母基地の築城から防府北まで、出発地から途中経路と展示空域まですべてが展示飛行をできる条件を満たしていなければならない。ブルーインパルスの展示飛行はVFR ONLY(有視界飛行方式のみ)だ。幸い雨は降っていても遠くの山まで見えており視程は悪くない。雲底も最下位の4区分の曲技飛行なら出来る3000ftは確保できているのではないか。遅れは途中経路の積乱雲の通過でも待っているのかもしれない。ブルーインパルスに精通しているものなら誰もがそう思っただろう。

画像: 会場正面に抜け、ゆっくりと奥の山を交わす様に右に旋回していく。手前の小高い山、桑山の東側麓には女優夏目雅子さんのお墓がある大楽寺がある。

会場正面に抜け、ゆっくりと奥の山を交わす様に右に旋回していく。手前の小高い山、桑山の東側麓には女優夏目雅子さんのお墓がある大楽寺がある。

 ブルーインパルスは、まず5番機が先に防府北基地上空に現れ天候偵察を行った。クリアに見えた5番機であるが旋回して雲に隠れることもあった。雲底の下に点在するスキャターの雲があるようだ。まず5番機を除く五機が傘型のワイドデルタローパスで会場後方から現れた。正面へ抜け、長くスモークを曳いて、正面の山を避けてゆっくりと右へ旋回していく。続いて5番機が左からナイフエッジを決めた。最後に5番機6番機がハートを描くオリジナルレベルキューピッドで終了した。

画像: 1,2,3,4,6番機の五機ワイドデルタローパスに続いて5番機ソロのナイフエッジが実施された。5機の次に1機が続く組み合わせは、その他4機と2機、3機と3機なども使って展示飛行を構成するブルーインパルスの定石だ。

1,2,3,4,6番機の五機ワイドデルタローパスに続いて5番機ソロのナイフエッジが実施された。5機の次に1機が続く組み合わせは、その他4機と2機、3機と3機なども使って展示飛行を構成するブルーインパルスの定石だ。

 ブルーインパルスは、リモート母基地でのエンジン始動の際に、雨との関係は定かでないが、プリタクシーチェックで予備機に交換せざるを得ない機体が発生したようだ。そうしたイレギュラーが発生した際の手順もすべて想定し決めてある。それでも、リモート展示である上に、曲技飛行のための増槽を装着しないクリーン形態で飛んでくるから、燃料的には離着陸する基地で展示飛行を見せるフルショーに比べれば、移動の距離だけ、飛行可能時間は短くなる。何らかの理由で築城に降りられない場合にはオルタネートの芦屋基地に向かわなければならず、そのための燃料も残さなければならない。低高度で飛ぶことも燃費には不利になる。曲技飛行のリモート展示はそうした燃料との闘いなのだ。結果、予備機に切り替えた機体以外に先にエンジンを始動した五機が展示可能な時間に到達し、3課目のみの実施で帰っていった。

画像: 最後の課目となったオリジナルレベルキューピッド。雲の下で水平に巨大なハートを描いた。

最後の課目となったオリジナルレベルキューピッド。雲の下で水平に巨大なハートを描いた。

 その後、結果的に午後最後のF-15DJx2機展示飛行(新田原リモート)が中止になった。天候が悪化していくことはブルーインパルスの離陸時点でも予想されていたであろう。筆者も航空祭終了後、築城基地近くにある北九州空港からの最終便で帰ったが、強風により最終便に使う機材の到着便が降りられないかもしれないという事態に陥った。一度着陸を断念したその便は空中待機で数周して再トライで何とか降りてくれた。他社の最終便は欠航した。誰もが午後に向かって天候が悪化していくことを承知していた中、ブルーインパルスが中止になっても誰も文句は言わなかっただろう。だが、たとえ1課目でもできるならやる。ブルーインパルスはそれを選んだ。それは航空学生の伝統的精神である「やる気 元気 負けん気」に通ずる展示飛行であった。観客の誰もが3課目でも出来る限りのことをしてくれたと感じたはずだ。たとえワンパスだとしてもブルーインパルスが飛んでくることで感動を呼び起こすことは先の感謝飛行や東京五輪祝賀飛行でも実感したばかりた。そしてファンシードリルを展示した第77期航空学生諸君にも、その不屈の精神が届いたはずだ。ブルーインパルスは、決してスタントのような一か八かではなく、規定の範囲内で的確な判断をして、最善を尽くし、雨にも負けず、自らツアー開幕4連勝を勝ち取ったのだ。

画像: リモート展示の現地地上メンバーとして来基した平川通3空佐(地上統制官)と加藤拓也1空尉(ナレーター)。フライトメンバーは以下の通り。 1番機 名久井朋之2空佐(第11飛行隊長)/後席・林幸一郎3空佐(総括班長) 2番機 東島公佑1空尉 3番機 鬼塚崇玄1空尉 4番機 手島孝1空尉 5番機 江口健1空尉 6番機 眞鍋成孝1空尉

リモート展示の現地地上メンバーとして来基した平川通3空佐(地上統制官)と加藤拓也1空尉(ナレーター)。フライトメンバーは以下の通り。
1番機 名久井朋之2空佐(第11飛行隊長)/後席・林幸一郎3空佐(総括班長)
2番機 東島公佑1空尉
3番機 鬼塚崇玄1空尉
4番機 手島孝1空尉
5番機 江口健1空尉
6番機 眞鍋成孝1空尉

防府航空祭2022 名場面

画像: 入門しランプ地区まで進むと右手の誘導路にT-7の列線が見えてきた。

入門しランプ地区まで進むと右手の誘導路にT-7の列線が見えてきた。

画像: オープニングセレモニーで第12飛行教育団司令 兼ねて防府北基地司令の北村靖二1空佐より一日基地司令が任命された。

オープニングセレモニーで第12飛行教育団司令 兼ねて防府北基地司令の北村靖二1空佐より一日基地司令が任命された。

画像: 任命された一日基地司令の岸本彩音さん。ゆっくりの向きを変えて丁寧にお披露目した。

任命された一日基地司令の岸本彩音さん。ゆっくりの向きを変えて丁寧にお披露目した。

画像: 機動飛行を展示する陸上自衛隊のAH-1S。防府北基地には陸上自衛隊防府分屯地が同じ敷地内に配置されている。オープニング、航過飛行に続いて陸上自衛隊のCH-47とこのAH-1Sが展示飛行を実施した。

機動飛行を展示する陸上自衛隊のAH-1S。防府北基地には陸上自衛隊防府分屯地が同じ敷地内に配置されている。オープニング、航過飛行に続いて陸上自衛隊のCH-47とこのAH-1Sが展示飛行を実施した。

画像: 陸自防府分屯地の前では恒例の74式戦車体験搭乗が行われた。防府航空祭は地上イベントも多彩と特長がある。この他、西部航空音楽隊演奏会、お天気教室、ランウェイウォーク、自衛隊トラック搭乗体験、消防体験、管制塔気象観測室観覧、航空学生顕彰館見学、警備犬訓練展示、空陸自衛隊装備品の地上展示と盛りだくさんだ。防府航空祭は穴場の航空祭と言っていいかもしれない。

陸自防府分屯地の前では恒例の74式戦車体験搭乗が行われた。防府航空祭は地上イベントも多彩と特長がある。この他、西部航空音楽隊演奏会、お天気教室、ランウェイウォーク、自衛隊トラック搭乗体験、消防体験、管制塔気象観測室観覧、航空学生顕彰館見学、警備犬訓練展示、空陸自衛隊装備品の地上展示と盛りだくさんだ。防府航空祭は穴場の航空祭と言っていいかもしれない。

画像: 築城基地の第8航空団第8飛行隊によるF-2Aの機動飛行。フライバイワイヤ―による姿勢制御で減速旋回など高速から低速までF-2ならではの展示飛行を披露した。米空軍のF-16デモチームが見ている前での堂々たるフライトだ。

築城基地の第8航空団第8飛行隊によるF-2Aの機動飛行。フライバイワイヤ―による姿勢制御で減速旋回など高速から低速までF-2ならではの展示飛行を披露した。米空軍のF-16デモチームが見ている前での堂々たるフライトだ。

ファンシードリル名場面

画像: 様々な隊列を組み隊形変換を繰り返す。

様々な隊列を組み隊形変換を繰り返す。

画像: 旋回と直進を整列して多数で行う様は正にブルーインパルスに通ずるものがある。

旋回と直進を整列して多数で行う様は正にブルーインパルスに通ずるものがある。

画像: 展示のパターンは航空学生自身によって方眼紙の上で組み上げられ構成される。

展示のパターンは航空学生自身によって方眼紙の上で組み上げられ構成される。

画像: 山に囲まれた防府の風景が航空学生の原風景だ。

山に囲まれた防府の風景が航空学生の原風景だ。

画像: 礼砲の音が防府の空に響き渡る。

礼砲の音が防府の空に響き渡る。

画像: 退場後進までその隊列は一糸乱れない。

退場後進までその隊列は一糸乱れない。

画像: 第76期航空学生卒業式でファンシードリルの展示デビューをした第77期は、第78期航空学生入隊式、防府航空祭前日の防府南基地開庁記念行事で公式展示を重ね、防府航空祭で遂に航空祭デビューした。コロナ禍前の例年であれば美保基地でデビューし、そこで展開しているブルーインパルスメンバーとの対面も果たし、将来の夢を膨らませていたはずだ。頑張れ77期!75期、76期の分まで頑張ってツアーを完遂してほしい。そしてブルーインパルスメンバーに77期の名前が入る日を楽しみにしています。

第76期航空学生卒業式でファンシードリルの展示デビューをした第77期は、第78期航空学生入隊式、防府航空祭前日の防府南基地開庁記念行事で公式展示を重ね、防府航空祭で遂に航空祭デビューした。コロナ禍前の例年であれば美保基地でデビューし、そこで展開しているブルーインパルスメンバーとの対面も果たし、将来の夢を膨らませていたはずだ。頑張れ77期!75期、76期の分まで頑張ってツアーを完遂してほしい。そしてブルーインパルスメンバーに77期の名前が入る日を楽しみにしています。

T-7、記念塗装機と秀逸な展示飛行の妙技

T-7記念塗装機全周映像 - 防府航空祭2022 - YouTube ブルーインパルスファンネットチャンネル

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画像: 記念塗装機には今年度防府北基地に新編される第2宇宙作戦隊(仮称)のイメージも取り入れられた。

記念塗装機には今年度防府北基地に新編される第2宇宙作戦隊(仮称)のイメージも取り入れられた。

画像: オープニングフライトで編隊長を務めた隊長機となった。フライト後に地上展示位置にタクシーバックして一般公開された。

オープニングフライトで編隊長を務めた隊長機となった。フライト後に地上展示位置にタクシーバックして一般公開された。

画像: 航過飛行から戻った6機も加わり長く延びたT-7列線。国産の名機T-7が並んだ姿は美しい。

航過飛行から戻った6機も加わり長く延びたT-7列線。国産の名機T-7が並んだ姿は美しい。

画像: すみだ3空佐による展示飛行はソロで離陸から機動飛行の急上昇を見せた。交信を場内スピーカーに繋ぎ、地上のナレーションとは別に空からのボイスを直接観客に届けた。ナレーターが何度も呼び掛けるTACネーム「ジョージ」が記憶に残った。航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団の四つの集団を渡り歩き空自のすべての航空機に乗った精鋭パイロットが原点となるT-7を駆使して機動飛行を見せる。

すみだ3空佐による展示飛行はソロで離陸から機動飛行の急上昇を見せた。交信を場内スピーカーに繋ぎ、地上のナレーションとは別に空からのボイスを直接観客に届けた。ナレーターが何度も呼び掛けるTACネーム「ジョージ」が記憶に残った。航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団の四つの集団を渡り歩き空自のすべての航空機に乗った精鋭パイロットが原点となるT-7を駆使して機動飛行を見せる。

画像: 航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団の四つの集団を渡り歩き空自のすべての航空機に乗った精鋭パイロットが、原点となるT-7を駆使して機動飛行を見せた。Gスーツを着用せずに4G旋回をする。ジェットコースターの最もきついコーナーで2G程度。重力の4倍の荷重が身体に圧し掛かる。

航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団の四つの集団を渡り歩き空自のすべての航空機に乗った精鋭パイロットが、原点となるT-7を駆使して機動飛行を見せた。Gスーツを着用せずに4G旋回をする。ジェットコースターの最もきついコーナーで2G程度。重力の4倍の荷重が身体に圧し掛かる。

画像: タッチアンドゴーからハイレートクライムへ。T-7の後には、米空軍のF-16チームが戦闘機のダイナミックなアクロバット飛行を見せたが、「妙技」という意味で筆者にとってはまったく見劣りしないT-7の素晴らしさを見せてくれる展示飛行だった。ジョージお疲れ様、ありがとう!

タッチアンドゴーからハイレートクライムへ。T-7の後には、米空軍のF-16チームが戦闘機のダイナミックなアクロバット飛行を見せたが、「妙技」という意味で筆者にとってはまったく見劣りしないT-7の素晴らしさを見せてくれる展示飛行だった。ジョージお疲れ様、ありがとう!

一日基地司令の岸本彩音さん

画像: F-16のデモが終わりF-15の展示飛行の中止が告げられ航空祭がエンディングへと向かうと、記念塗装機の前で撮影会となった。オープニングセレモニーから最後まで笑顔で対応されて好感が持てた。

F-16のデモが終わりF-15の展示飛行の中止が告げられ航空祭がエンディングへと向かうと、記念塗装機の前で撮影会となった。オープニングセレモニーから最後まで笑顔で対応されて好感が持てた。

画像: 衆議院議員杉田水脈氏や池田豊防府市長が列席する中、一日基地司令を立派に笑顔で勤め上げた岸本彩音さん、お疲れ様でした。

衆議院議員杉田水脈氏や池田豊防府市長が列席する中、一日基地司令を立派に笑顔で勤め上げた岸本彩音さん、お疲れ様でした。

航空祭売店コーナーも復活

画像: 航空祭売店コーナーも復活

ワッペンやバスタオル、戦闘機のおもちゃなど、航空祭でしか買えないグッズを扱う売店が並んだ。売店での買い物も航空祭文化の大事な一部であり、航空祭の楽しみのひとつ。今年は航空祭と共に復活を果たしてください!

文・写真 ブルーインパルスファンネット 管理人 今村義幸
動画(T-7記念塗装機)伊藤宜由


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