4会場をネットワークに接続

 【2022年6月1日(水)2面】 <愛知>陸自10師団(師団長・中野陸将)は4月25日から28日の間、令和4年度「師団小火器射撃競技会」を実施した。射撃技術の向上、団結強化・士気高揚、戦闘員としての任務遂行能力の向上などが目的。開会式で統裁官の中野師団長は、(1)戦闘員として射撃の精度にこだわれ(2)公平な評価および斉一な統裁(3)安全管理-の3点を要望した。

 競技参加者は、銃口管理や弾薬の取り扱いなどの基礎動作や安全管理を徹底。「必中必勝」の執念で競技に臨むとともに、統裁部はネットワークで高山(愛知県)、日野(岐阜県)、久居(三重県)、三小牛(石川県)の4つの競技会会場を結び、開会式や競技中の様子をリアルタイムでライブ中継。射撃場での公平な評価と斉一な統裁を行った。

 競技種目として伏せ撃ち、ひざ撃ち、立ち撃ちの3種目を設定。各部隊の全隊員を対象とした抽選で選ばれた選手はいずれか1つの種目に参加し、制限時間内に射撃を行って命中箇所の得点を集計し、順位を競った。

 各競技会場では、ほかの部隊には負けない、という強い気概を感じ取ることができた。隊員の待機場所では、出番が来た選手を激励して送り出したり、リアルタイムで各競技会場に共有される途中経過に一喜一憂するなど、活気にあふれていた。

優勝は10飛行隊、2位に司令部付隊

 その結果、部隊表彰の部は10飛行隊が優勝、第2位は10師団司令部付隊、第3位は10偵察隊で、個人表彰の部では各種目上位3人の計9人の隊員が表彰された。

 閉会式で統裁官は、「真摯(しんし)に競技に臨む姿に任務を遂行する強い意志と必中必勝の強い信念を感じることができ、とても心強い。引き続き練度を向上させよ」と述べ、競技会が終了した。

 10師団は「これからも師団は部隊の任務遂行能力の向上に努めていく」としている。

画像: 統裁点において 競技を確認する統裁官

統裁点において 競技を確認する統裁官

画像: 久居射撃場 立ち撃ち

久居射撃場 立ち撃ち

画像: 高山射撃場 立ち撃ち

高山射撃場 立ち撃ち

画像: 三小牛射撃場 立ち撃ち

三小牛射撃場 立ち撃ち

画像: 日野射撃場 ひざ撃ち

日野射撃場 ひざ撃ち


◆関連リンク
陸上自衛隊 第10師団
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