定年、任期制‥ 不安抱える隊員に寄り添い、支援

 【2022年5月19日(木)1面】 定年や任期制などで退職を予定している隊員の「再就職」。援護担当者たちの業務は忙しい。地本にとっては、「入り口」となる入隊へ向けた募集広報とともに重要な活動だ。訓練や教育、職業相談のほか、担当者会同など4月、各地で「出口」に向けたさまざまな行事が実施された。そこには、不安感の払拭(ふっしょく)につなげようと懸命な退職予定隊員たちを支える援護担当者の姿があった。

「将来に向け役立った」

 山形地本(本部長・白石事務官)は4月20日から22日の間、神町駐で令和4年度「任期制隊員ライフプラン集合訓練」を実施した。訓練は、主に4年3月に1任期を満了した任期制隊員に対し、自己分析に基づく人生設計を確立させるとともに、今後の資格取得などによる能力開発の自助努力を促進させるのが目的。同駐所在部隊の対象者47人が参加した。

 初日は、山形地域援護センター長が訓練の目的、各種援護施策の概要について教育を実施し、その後、予備自衛官室長が予備自等制度の説明を行い、制度に対する理解の向上を図った。

 2日目と3日目は、産業カウンセラー協会から部外講師を招き、キャリア形成や職業興味検査を用いた自己分析を行った。参加者は、それぞれのライフプラン表を作成し、グループ討議を用いた教育を受け、将来の進路に対する取り組みへの動機付けを図った。

 参加隊員からは、「自分の適性や能力を分析することができ、今後の職業選択の参考にしていきたい」「将来のことを考える上で、とても役に立った」などの声が聞かれた。

 山形地本は「引き続き任期制隊員にライフプランの重要性を認識してもらえるよう、資格取得などの自助努力の促進を図りながら、退職予定隊員に寄り添った就職の援助を実施していく」としている。


◆関連リンク
自衛隊 山形地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/yamagata/


<1面:援護>
(山形地本)<訓練> 任期制隊員にライフプラン教育
(札幌地本)下記3記事は こちらから
<相談>定年2年前職業相談「家族と一緒に考えて」
<教育>定年退職者直前教育「ライフプランの意義感じた」
<会同> 陸海空自の75人参加「部隊と連携が必要」
(熊本地本)<改編> 北熊本・健軍両駐にセンター開設
(鳥取地本)<会同> 垣根を越えて情報共有


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