5旅団長が初度視察「信頼される6普連に」

 【2022年5月6日(金)2面】 <北海道>美幌駐6普連(連隊長・河村1陸佐)、5後方支援隊2整備中隊2普通科直接支援小隊は4月4日、同駐で第12代5旅団長の鳥海陸将補の初度視察を受察した。

 午前11時40分に鳥海旅団長が駐屯地に到着し、旅団長旗手上番報告が行われた。6普連では初となる女性自衛官の横山3陸曹(本部管理中隊通信小隊)が旅団長旗手に上番し、駐屯地慰霊碑を参拝した。

 その後、本部庁舎前で駐屯地所在部隊長が出迎える中、火力支援中隊準備隊の陸士を主体とし、6普連で初となる女性自衛官の久保田3陸尉が指揮する儀仗(ぎじょう)隊の儀仗を受けた。

 午後からは幹部あいさつ、河村連隊長による状況報告に引き続き隊内巡視が行われた。隊内巡視で鳥海旅団長は、各執務室などの隊員を激励するとともに勤務状況、新型コロナウイルスの感染拡大防止状況を確認した。

 最後に、駐屯地営庭で連隊全隊員に対し、旅団長訓示が行われた。

 鳥海旅団長は「6普連長を核心として連隊長要望事項である『創意と革新』を全隊員が具現化するとともに、地域の方々やご家族からさらに信頼される6普連としてともに5旅団の使命を果たしていこう」と訓示を述べ、初度視察を終了した。

任務を終えて

【全員、自信を持って挑めた|火力支援中隊準備隊 久保田侑子3陸尉】
 5旅団長初度視察で儀仗隊長を務め、自身および隊員らの大きな成長を感じることができました。

 儀仗隊長を任命された際は、不安と緊張が入り混じり、腹痛になるほどの状況が生起しましたが、火力支援中隊準備隊が美幌駐の代表として活躍できる初めての機会であり、「絶対に成功させてやる」と強く思いました。

 しかし、儀仗隊員のほとんどが新配置隊員であったことや、身長や体格が大きく異なっていたことで、練成は困難を極めました。動作を揃えさせる以前に個癖(こへき)が強い隊員が多く、練成当初は、「本番に間に合わないかもしれない」という弱気な考えが頭をよぎってしまいました。

 そんな心配を吹き飛ばしたのは、練成に前向きな隊員たちでした。何度同じことを指導しても、挫(くじ)けず、妥協せず、必死になって付いてきてくれました。指導部や小隊陸曹、分隊長も隊員一人ひとりに寄り添い、厳しくも愛のある指導をしてくれました。「絶対にみんなの努力を無駄にさせない」と心に決めました。

 練成期間は5日間ほどでしたが、日に日に隊員たちの練度が向上するとともに、気持ちの面でも全員が同じ目標に向かっていることが感じ取れました。本番には、全員が自信をもって挑めていたと思います。

 儀仗を終えて、旅団長や連隊長を始め、多くの方々におほめの言葉をいただき、とても光栄で達成感に満ちあふれた気持ちになりました。

 練成は辛く厳しいものでしたが、全員が妥協せずに最後まで任務を遂行できたことは、今後の自衛隊生活のなによりの糧になると感じています。

画像1: 任務を終えて
画像2: 任務を終えて

【女性自衛官の活躍につなげる|本部管理中隊 横山ひな子3陸曹】
 5旅団長初度視察に際し、旅団長旗手を6普連で初めて女性自衛官として務めさせていただきました。

 不安はありましたが、連隊長から「優秀な女性自衛官が埋もれてしまうのは惜しい。女性自衛官も活躍する機会が必要だ」とのお話をいただき、「受けよう」と決意しました。

 当日は良い緊張感の中、無事に役目を終えることができました。儀仗や旅団長訓示の際、いつもと違う目線で部隊を見ることができたのはとても良い経験でした。

 また、隊内巡視の際、旅団長が各隊員へ熱心に声をかけられる姿を直接見ることができ、旅団長の各隊員に対する気持ちが分かり、旅団長旗手をさせていただいたことを光栄に思いました。

 今後は、この貴重な体験を女性自衛官の活躍につなげていきたいと思います。

画像3: 任務を終えて
画像4: 任務を終えて

◆関連リンク
陸上自衛隊 美幌駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/02_bihoro.html


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