【2022年4月6日(水)2面】 <東京>陸自1師団1戦車大隊および1偵察隊は3月15、16の両日、駒門駐と練馬駐で部隊廃止に伴う隊旗返還式を実施した。
1戦車大隊および1偵察隊は、昭和37年1月18日に1管区隊が1師団に改編された際、駒門駐へ1戦車大隊として、練馬駐へ1偵察隊として配置された。
あれから60年。今回、「30大綱」「31中期防」に基づき、より迅速かつ柔軟な運用を可能とする観点から、編成・装備を見直し、新しく偵察戦闘大隊へ部隊を改編するため、その歴史に幕を閉じた。
3月17日には、新たに「1偵察戦闘大隊」として朝霞駐に配置され、初代大隊長として1戦車大隊長から引き続き、徳永2陸佐が任命され、編成完結式を実施した。
編成完結式で執行者の兒玉師団長は「編成・装備の効果的な運用」「家族を大切に」の2点を要望。「首都防衛における偵察、機動打撃力としての活躍を期待されているのが新編された偵察戦闘大隊。部隊新編の母体となった1戦車大隊および1偵察隊の歴史と伝統を継承しつつ、新しい装備、新しい土地、そして何より新しい仲間とともに、新たな歴史を刻んでいってもらいたい」と述べた上で、「わが国防衛の要は、首都防衛を担任するわれわれ1師団であるが、その偵察と機動打撃力の中核となる偵察戦闘大隊の重責を自覚し、あらゆる隊務に精励することを期待する」と訓示を述べた。