【2022年3月10日(木)2面】 防衛省の3月6日までの発表によると、北朝鮮が同5日午前8時47分ごろ、西岸付近から、1発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射した。詳細については分析中だが、最高高度約550キロ程度で、約300キロ程度飛翔。日本の排他的経済水域(EEZ)外である北朝鮮東岸付近に落下したものと推定される。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告などの情報は確認されていない。

 北朝鮮のミサイル発射は、今年に入ってから、巡航ミサイルの発射発表も含めて9回目。

 防衛省によると、北朝鮮は、「偵察衛星」開発の重要試験を再び行った旨を発表。この点について、北朝鮮は、昨年1月の党大会で「軍事偵察衛星」の設計などに言及しており、2月27日の弾道ミサイル発射と併せて考えれば、こうした「偵察衛星」に関する何らかの試験を引き続き行った可能性もあるとみている。

 防衛省は、「北朝鮮の軍事動向について、引き続き、米国などとも緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析、警戒監視に全力を挙げ、日本の平和と安全の確保に万全を期す」としている。

 岸信夫防衛大臣は3月5日に臨時会見し、「(北朝鮮は)極めて高い頻度で、かつ新たな態様での発射を繰り返している。昨今の北朝鮮による核・ミサイル関連技術の著しい発展は、わが国および地域の安全保障にとって看過できないだけでなく、一連の北朝鮮の行動は、わが国、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と強く非難した。


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